多様な教育的ニーズのある子供の学びの場の充実に関する研究
重点課題研究
研究紹介
- 研究代表者
- 井上 秀和
- 期間
- 令和5年度〜令和7年度
研究概要
インクルーシブ教育システムにおいては、同じ場で共に学ぶことを追求するとともに、個別の教育的ニーズのある幼児児童生徒に対して、自立と社会参加を見据えて、その時点で教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できる、多様で柔軟な仕組みを全ての学びの場で整備することが重要である。小・中学校における通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった、連続性のある「多様な学びの場」を用意しておくことが必要である(中教審報告、平成24年7月)。
小・中学校等においては、特別支援学校への就学相当である障害の程度に該当する一部の子供が、合理的配慮を含む必要な支援を受けながら通常の学級等で学んでいる実態がある。また、全ての通常の学級に特別な教育的支援を必要とする子供が在籍している可能性があり、通級による指導を受ける子供が増加している(文部科学省検討会議報告、令和5年3月)。
本研究では、小・中学校の通常の学級に在籍する多様な教育的ニーズのある子供に焦点を当てている。その子供の学びの充実を図るための効果的な指導・支援及びそれを支える校内体制の観点について、質問紙調査や訪問調査等を通して明らかにする。なお、観点の検討・整理に当たっては、海外の取組も参考にしながら研究を進める。研究成果については、今後の国や自治体の施策、学校現場で活用できる資料として提案する。
研究者紹介
井上 秀和(代表)
滑川 典宏(副代表)
佐藤 利正(副代表)
沓澤 整治(副代表)
玉木 宗久
長江 清和
吉川 和幸
渡部 杏菜
河原 麻子(西日本ブランチ広島オフィス)
東内 桂子(西日本ブランチ広島オフィス)
真野 光生(特別研究員)
笹森 洋樹(特任研究員)