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研究紹介

1.はじめに

  本研究所では、特別支援教育のナショナルセンターとして、障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献するために、国として特別支援教育政策上重要性の高い課題に対する研究や、教育現場の喫緊の課題に対応した実際的な研究に取り組んでいます。

 こうした研究活動を計画的に進めるため、研究基本計画を策定しています。令和3年度からの第5期中期目標期間の5年間の研究活動を計画的に推進するために、令和3年3月に計画を立案しました。 

2.研究体系

 本研究所の研究については、以下の区分に従って実施しています。

研究区分 研究の性格(研究期間)
重点課題研究 障害種の枠を超えて、国の特別支援教育政策の推進に寄与する研究、又は教育現場等の喫緊の課題解決に寄与する研究(2~3年間)。
障害種別特定研究 各障害種における、国の特別支援教育政策の推進に寄与する研究、又は教育現場等の喫緊の課題解決に寄与する研究(原則2年間)。
その他

基礎的研究活動:テーマ別研究班及び障害種別研究班における基盤的な研究。年次基礎調査や、指導の充実等に寄与する調査・分析、それらの結果の普及等の基礎的・継続的な研究活動。

先端的・先導的研究:将来的な教育政策の検討資料や教育実践の選択肢を提示することを目標に行う研究(1~3年間)。

国の要請等に応じた研究:国の政策立案等に貢献することを目的とした研究。

共同研究:本研究所が大学や民間などの研究機関等を共同で行う研究。

外部資金研究:科学研究費助成金等の外部資金を獲得して行う研究。

受託研究:外部からの委託を受けて行う研究。

3.令和5年度研究体制

 研究活動を組織的に行うために、研究計画を立案するとともに、研究課題の進行管理等を行う「研究チーム」「研究班」を設けています。令和5年度は研究課題に応じた6つのチーム、及び障害種の枠を超えて今後の学校教育において検討すべき課題や現場の喫緊の課題について基礎的な調査を含めた研究活動を行う4つのテーマ別研究班と、9つの障害種別専門分野の課題に対応する研究班を構成して研究を推進しています。

研究チーム ・ 研究班
障害種の枠を超えて組織的に取り組む研究

重点課題研究

特別支援教育に係る教育課程の基準等に関する研究(教育課程チーム)
高等学校における障害のある生徒の社会への円滑な移行に向けた進路指導と連携の進め方等に関する研究(進路指導チーム)
多様な教育的ニーズのある子供の学びの場の充実に関する研究(学びの場チーム)
共生社会の担い手を育む教育に関する研究-障害理解教育の検討を中心に(共生社会チーム)
教育現場等における喫緊の課題として重要度が高いと考えられる研究 障害種別特定研究 肢体不自由教育におけるICTの活用に関する研究(肢体不自由ICTチーム)
将来的な教育政策の検討資料や教育実践の選択肢を提示することを目標に行う研究 先端的・先導的研究 知的障害のある児童生徒に対する系統的なプログラミング教育推進のための先導的研究(知的プログラミングチーム)
今後の学校教育において検討すべき課題について、障害種の枠を超えた基礎的な調査を含めた研究活動を行っていく テーマ別研究班 特別支援教育におけるICT、教材・教具の活用に関する研究班(ICT班
障害のある児童生徒のキャリア教育及び就労支援に関する研究班(キャリア班
乳幼児期の特別支援教育に関する研究班(幼児班
外国につながりのある子供の特別支援教育に関する研究班(外国人等班
障害種別専門分野の課題に対応する研究班 障害種別研究班 視覚障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班
視覚班
聴覚障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班
聴覚班
知的障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班
知的班
肢体不自由のある子どもの特別支援教育に関する研究班
肢体不自由班
病弱・身体虚弱等にある子どもの特別支援教育に関する研究班
病弱班
言語障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班
言語班
自閉症のある子どもの特別支援教育に関する研究班
自閉症班
発達障害(LD・ADHD・高機能自閉症等)のある子ども又は情緒障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班
発達・情緒班
重複障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班
重複班

研究企画部