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特別支援学校(知的障害)に在籍する自閉症のある幼児児童生徒の実態の把握と指導に関する研究-目標のつながりを重視した指導の検討-

平成29年度

これまでの研究

研究代表者
柳澤亜希子
研究分担者
村井敬太郎(副代表)、李熙馥、棟方哲弥
研究班
自閉症班
期間
平成28~29年度

概要

 平成13年に「21世紀の特殊教育の在り方について:一人一人のニーズに応じた特別な支援の在り方について(最終報告)」が示されて以降、文部科学省の指定校等をはじめとする特別支援学校(知的障害)では、自閉症の特性に対応した教育が検討、実践されてきました。また、この間、自閉症のある幼児児童生徒の在籍数の増加が指摘されていますが、平成16年に当研究所が実施して以降、それに関する調査は行われておらず正確な情報が得られていません。このため、本研究では、特別支援学校(知的障害)に在籍する自閉症のある幼児児童生徒の実態(在籍状況や知的障害の程度)を把握するとともに、自閉症教育の取組状況とその成果及び課題を明らかにすることを第1の目的とします。

 また、指導に関わっては、学習の定着や般化が難しい自閉症のある幼児児童生徒においては、単発的な指導や指導の意図が不明確であると学びの定着に結びつきにくいため、明確な目標を見据えて指導を積み上げていくことが重要です。そこで、本研究では、研究協力機関での実践を通して、教師が個別の教育支援計画や個別の指導計画、日々の指導等の目標のつながりをどのように意識して設定(または見直し)をしているのか、目標設定における教師の視点や意図を明らかにすることを第2の目的とします。以上を踏まえて、本研究では、特別支援学校(知的障害)のセンター的機能の役割として、特別支援学級等その他の学びの場に発信すべき自閉症教育の専門性について考察します。

 ◆平成28年度に実施したアンケート調査の結果については、こちらをご覧下さい。
「特別支援学校(知的障害)での自閉症教育の取組に関する調査(速報)」リーフレット[1439KB pdfファイル]

関連する研究領域

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