研究代表者

 齊藤由美子

研究分担者

小澤至賢(副代表)、大崎博史

研究協力者

長沼俊夫

研究班

 重複班

 概要

 学習指導要領では、家庭や地域、関係機関と連携した個別の教育支援計画の作成が求められています。また、同解説書では、個別の指導計画については、実態把握、指導目標の設定、指導内容や方法の工夫、適切な評価と指導の改善というPDCAの過程がとられるべきことが述べられています。平成24年度に実施した予備的・準備的研究である専門研究Dでは、特に重度・重複障害児について、適切な実態把握・評価、長期的な目標設定等に、多くの学校現場が困難を感じていました。本研究は「複雑で多様なニーズのある子どもの現在及び将来を支える個別の教育支援計画及び個別の指導計画を作成し実施する」という観点から、重度・重複障害児の教育計画の作成と実践に資する情報パッケージを作成するとともに、学校現場での有用性の検証を通じ、その改善充実を図ることを目指しました。

 情報パッケージの項目は予備的研究において重要性が認識された事項を基本にし、国内外の文献や実践的な知見を参考にして各項目のコンテンツを作成しました。また、学校現場での有用性の検証に当たっては、研究協力機関に試用を依頼しました。

 本研究の成果は、重度・重複障害児が学ぶ特別支援学校等における、個別の教育支援計画、個別の指導計画の作成と、それらの計画に基づく教育実践の充実に資することが期待されます。

 

*付記 本研究課題名は、研究分担者による検討により「重度・重複障害のある子どもの実態把握、教育目標・内容の設定、及び評価等に資する情報パッケージ(試案)の開発研究」から、標記に変更しました。 

 

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