概要
発達障害の基本的な症状は生涯にわたり持ち続けるが、乳幼児期から成人期まで、各ライフステージにおける状態像は変容する。学校教育においても、長期的な展望を持ち、その年齢や発達段階に応じた支援を工夫するとともに、支援の連続性を考えていく必要がある。
本研究は、これまでの研究により開発した支援ツールである学級サポートプランについて、小・中学校における有効性の検証を行うとともに、幼稚園から高等学校に至るライフステージ応じた支援の在り方について、支援の連続性という視点から検討した。教師自身の振り返りから授業改善をすすめる学級サポートプランは、学校全体の授業研究会等にも活用できる等、子どもの実態に応じたわかりやすい授業づくりをすすめる上で有効であった。指導者間の共通理解に基づいた支援の工夫という点では、幼稚園、高等学校においてもその活用が期待される。幼稚園から高等学校まで支援が連続していくためには、生涯という長い期間を想定し、子どもの発達段階を踏まえた支援を考えること、個々の障害特性に応じた支援の目的や意味を、学校間を超えて共通理解することが重要であると考えられる。
