研究代表者

藤本裕人

関連研究班

聴覚班,発達・情緒班

概要

 障害のある児童への教育では,教科学習に必要な言語力をどのように育成するかという場合に,「生活言語」から「学習言語」へと発展させていくという解釈がなされる場合が多くあります。一般的に「学習言語」は,「教科学習に必要な言語」ということでは一定の理解はなされてはいますが,学校教育の授業の実際をふまえた上で,「学習言語」の具体は何かということについては,完全には明確になっていない現状があります。本研究では,まず,小学生年齢の授業で使用される学習指導要領に基づく教科用図書の語句・文章等の分析に着手するとともに,教科書を使った授業場面で,指導者が子どもに発問したり説明したりする際のやりとりの状況等も視野に入れて検討を行います。障害のある児童が教科学習を行う上での,指導上の配慮等を念頭に置きながら,「学習言語」の具体的な中身を明らかにすることを目的とする基礎的研究に取り組みます。

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