国立特別支援教育総合研究所メールマガジン第169号
メールマガジン
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国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
第169号(令和3年4月号)
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■目次
【新年度を迎えて】
【令和3年度の主な年間行事予定について】
【お知らせ】
・国立大学法人広島大学との包括連携協定締結について
・令和3年度国立特別支援教育総合研究所研修事業計画(予定)について
・特総研ジャーナル第10号及びNISE Bulletin Vol.20の刊行について
・研究所創立50周年令和2年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催
(終了報告)
【NISEトピックス】
・令和2年度地域実践研究フォーラムについて
・令和3年度の研究活動について
【NISEダイアリー】
【特別支援教育関連情報】
・令和2年度(第18回)特別支援教育研究助成論文集について
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
【研究所職員の異動について】
【アンケートのお願い】
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【1】新年度を迎えて
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いつも本メールマガジンをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
令和2年度は、新型コロナウイルスによる感染症防止のため、皆様の職場
やご家庭にも様々な影響があったことと思います。2月からは医療関係者を
中心にワクチン接種も開始され、少しずつですが着実に日常が戻りつつあり
ます。私たち研究所といたしましても、WITHコロナ・AFTERコロナ時代にお
ける業務の進め方を模索しながら、我が国における特別支援教育の推進に貢
献できるよう、着実に進んで参ります。
研究所にとって、本年度は、第5期中期目標期間の初年度に当たります。
変化の激しい時代の中で、本研究所は、特別支援教育の推進のため、気持ち
を新たに種々の事業に取り組み、目標の完遂に向けて研究所の職員一同、力
を尽くしたいと思っています。
研究活動としては、重点課題研究や障害種別特定研究を実施していくとと
もに、新たにICT、幼児教育、キャリア教育や外国人児童生徒等といった障
害種によらないテーマ別研究班を新設し、より教育現場の喫緊の課題に対応
する研究を進めます。
研修事業に関しては、専門研修はコロナウイルス感染症の感染状況を考慮
しつつ、これまでの宿泊形式とオンライン形式を適切に組み合わせ実施して
いく予定です。
情報普及に関しては、地域における特別支援教育の理解啓発を図るため、
教育委員会、特別支援教育センター、関係団体等と連携を図りながら、講演
や研究協議、ICT機器などの教材展示等を行う特別支援教育推進セミナーを
年3回実施する予定です。また、特別支援教育の指導の経験のない又は経験
年数の少ない教員に対する特別支援教育の理解啓発・普及を目的としたリー
フレットの刊行を目指します。
発達障害教育推進センターにおいては、発達障害教育に関わる家庭と教育
と福祉の連携に関する「トライアングル」プロジェクトを踏まえ、国立障害
者リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センターと連携しつつ、
全てのライフステージにおいて切れ目のない支援が行われるよう情報提供の
充実を図ります。
インクルーシブ教育システム推進センターにおいては、インクルーシブ教
育システムの構築に関する地域の課題について、公募先の都道府県・市町村
と研究所職員が連携・協働して解決を図る地域支援事業を進めることとして
います。
これら諸事業の活動状況については、折々に、様々な媒体を活用して、特
別支援教育関係者はもとより、広く一般の方々にもお伝えしていく予定です。
このメールマガジンは、本研究所と特別支援教育等に関わる方々を繋ぐ重
要な役割を果たすツールでもあります。研究所の職員一同、今後一層、メー
ルマガジンの内容等の改善に努力していく所存です。今後とも、ご愛読のほ
ど、よろしくお願い申し上げます。
令和3年4月
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
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【2】令和3年度の主な年間行事予定について
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本研究所が本年度に実施する主な行事予定は、下記の通りです。各種行事
への参加をご検討いただく際に、ご参考にしていただければ幸いです。
なお、専門研修及び研究協議会は、各都道府県教育委員会等より推薦を受
けた教職員が対象となりますので、予めご了承ください。
4月2日 世界自閉症啓発デーONLINE2021
5月10日 第一期特別支援教育専門研修(~7月9日)
7月21日 特別支援学校寄宿舎指導実践協議会
8月23日 特別支援教育におけるICT活用に関わる指導者研究協議会
9月3日 高等学校における通級による指導に関わる指導者研究協議会
9月8日 第二期特別支援教育専門研修(~11月12日)
11月19日 交流及び共同学習推進指導者研究協議会
[翌年]
1月11日 第三期特別支援教育専門研修(~3月16日)
1月下旬 発達障害教育実践セミナー
2月4~5日 国立特別支援教育総合研究所セミナー
いずれも、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための措置を図ったうえ
で実施する予定です。
このほかにも、特別支援教育推進セミナーを北海道・東北、中国、九州・
沖縄ブロックでの開催を予定しております。
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【3】お知らせ
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●国立大学法人広島大学との包括連携協定締結について
国立大学法人広島大学(以下、「広島大学」という。)と独立行政法人国
立特別支援教育総合研究所(以下、「本研究所」という。)は、共同研究、
学校教員の資質向上に関する取組、研究者間交流並びに地域支援などを組織
的かつ効果的に推進することで、我が国の特別支援教育、インクルーシブ教
育システムの構築・推進及び関連分野の発展・推進に寄与することを目的に、
包括連携協定を令和3年3月19日(金)に締結しました。
令和3年4月より、本研究所のブランチオフィスを広島大学東広島キャン
パスに置き、両組織の連携を強固にし、組織的でかつ幅広く連携活動を推進
していくこととなりました。西日本における県・市町村・学校が直面する課
題の解決のため、より地域に密着した様々な活動を展開することが可能とな
り、本研究所のミッションである、障害のある子供一人一人の教育的ニーズ
に対応した教育の実現に、より一層貢献することが期待されます。
○調印式の様子はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/news/2021/0324
●令和3年度国立特別支援教育総合研究所研修事業計画(予定)について
本研究所の研修事業は、特別支援教育に携る教職員に対して、インクルー
シブ教育システムの充実に向けて、国の重要な特別支援教育政策や教育現場
の喫緊の課題等に対応する指導者の養成を目的として実施しています。
令和3年度の研修事業計画につきましては、3月に決定し、各都道府県等
教育委員会にお知らせをいたしました。
新型コロナウイルス感染症の状況によって具体的な実施方法を検討し、順
次推薦照会を行ってまいりますので、各研修とも、関係教職員の積極的なご
参加と教育委員会等から多数のご推薦をお待ちしています。
○令和3年度国立特別支援教育総合研究所研修事業計画はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/training_main/training_project_plan/r3
●特総研ジャーナル第10号及びNISE Bulletin Vol.20の刊行について
この度、本研究所の令和2年度における諸活動の成果等をまとめた「国立
特別支援教育総合研究所ジャーナル(特総研ジャーナル)第10号」、及び英
文でまとめた「NISE Bulletin Vol.20」を刊行し、それぞれ本研究所のWeb
サイトに掲載しました。
特総研ジャーナル第10号では、本研究所が令和2年度に実施した研究の概
要、調査研究報告、諸外国における障害のある子供の教育に関する状況調査
報告、国際会議・外国調査等の報告、学会等参加報告や、事業報告を紹介し
ています。
また、NISE Bulletin Vol.20では、本研究所が令和2年度に実施した研究
の概要、本研究所の研究紀要に掲載されている論文の要旨、各部・センター
の事業報告を英文で紹介しています。
○特総研ジャーナル第10号及びNISE Bulletin Vol.20はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/kiyou_jarnal_bulletin/#!#jor
●研究所創立50周年令和2年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催
(終了報告)
本研究所では、研究活動等の成果普及や教育関係者・関係機関との情報共
有を図るために、研究所セミナーを毎年度開催しています。
令和3年は研究所が創立して50周年を迎えることから、令和2年度の研究
所セミナーを「研究所創立50周年記念令和2年度国立特別支援教育総合研究
所セミナー」とし、セミナーのテーマを「インクルーシブ教育システムの推
進-共生社会を目指した新しい時代の特別支援教育を考える-」としました。
今回の研究所セミナーは、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、
インターネットによる配信で実施しました。 本セミナーでは、ライブによ
る配信であるオンラインパートを令和3年2月27日(土)に実施しました。
また、特設ページを設定し、動画による配信を行ったオンデマンドパートを
令和3年2月27日(土)~3月26日(金)の期間で実施しました。
オンラインパートでは、特別支援教育の発展に寄与した方を顕彰する辻村
賞授賞式及び記念講演のあと、文部科学省の行政説明を行いました。また、
研究所創立50周年記念行事として、本研究所の宍戸理事長による、「創立50
周年を迎えた国立特別支援教育総合研究所のこれから~新しい時代の特別支
援教育を担うみなさんへ~」と題した記念講演、及び「これからの特別支援
教育の展望~子どもとともに~」というテーマで、国内の有識者によるディ
スカッションを実施しました。さらに、研究所の研究のうち、基幹研究(横
断的研究)及び地域実践研究の研究成果報告を行いました。
オンデマンドパートでは、障害別研究班による基幹研究の成果報告、ポス
ター発表、教材紹介の動画配信を行いました。
セミナーのオンラインパートの参加登録者数は1061名、オンデマンドパー
トの視聴数が最終的に延べ1400名となりました。
研究所セミナーを初めてオンラインで行ったことから不安もありましたが、
大きな配信トラブルもなく、充実したセミナーとなりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
なお、次年度も多くの皆様にご参加いただけるセミナーとなるように企画
・運営を行いますので、メルマガ、研究所LINE公式アカウント、ホームペー
ジ等でご確認ください。
○研究所創立50周年記念令和2年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの
Webサイトはこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/special_seminar/1234
*特設ページは公開期間を終了しました。
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【4】NISEトピックス
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●令和2年度地域実践研究フォーラムについて
インクルーシブ教育システム推進センター
本研究所では、平成28年度から令和2年度にかけて、インクルーシブ教育
システム構築に関する地域や学校の課題に本研究所と教育委員会が協働して
取り組む「地域実践研究事業」を実施してきました。これは、本研究所が設
定した研究テーマから、教育委員会が地域の実情や課題に応じたテーマを選
択して参画し、教育委員会から派遣された地域実践研究員と本研究所の研究
員とで研究グループを組織して、研究を推進するものでした。
令和2年度には以下の2つテーマの研究に12の県市が参画しました。
・インクルーシブ教育システムの理解啓発の推進に関する研究
・交流及び共同学習の充実に関する研究
地域実践研究フォーラムは、地域実践研究に参画している地域において、
研究成果を速やかに普及することを目的として実施しています。令和2年度
は、3つの県において地域実践研究フォーラム4回を開催しました。
【インクルーシブ教育システムの理解啓発の推進に関する研究】
・青森県 期日:令和3年2月10日(水)
場所:青森県総合学校教育センター
方法:本研究所からのオンライン配信
報告者:橋本政孝 地域実践研究員他
・埼玉県 期日:令和3年3月上旬から下旬
方法:申込者に対するオンデマンド配信
報告者:阿部央憲 地域実践研究員他
・静岡県 期日:令和3年2月15日(月)
場所:袋井市教育会館及び袋井市内の幼稚園、小・中学校等
方法:本研究所からオンライン配信
報告者:村松 泉 地域実践研究員他
【交流及び共同学習の充実に関する研究】
・静岡県 期日:令和3年2月18日(木)
方法:本研究所から静岡県内の学校等に対するオンライン配信
報告者:紅林亜朋 地域実践研究員他
各フォーラムには、特別支援学校、幼稚園、認定こども園、保育所、小・
中学校、高等学校の教員、教育委員会職員など、約50名から約250名の参加
がありました。参加者アンケートには、インクルーシブ教育システム構築に
つながる感想が多数寄せられました。
開催に当たりまして、各県市教育委員会をはじめ多くの方々にご協力いた
だきました。関係の皆様に感謝申し上げます。
●令和3年度の研究活動について
研究企画部
第5期中期目標期間における研究所の研究は、文部科学省との緊密な連携
の下、国の特別支援教育政策の推進、又は教育現場の喫緊の課題解決に寄与
する研究として、障害種の枠を超えて組織的に取り組む「重点課題研究」を
中心に取り組みます。また、各障害種における喫緊の課題解決に寄与する研
究として「障害種別特定研究」の区分を設けることとしました。
本年度は、第5期中期目標期間スタートの年となり、重点課題研究5件、
障害種別特定研究1件、を実施します。
研究成果は、研究成果報告書サマリー集のほか、教育現場で活用しやすい
リーフレットやガイドブック等を作成し、それらの活用方法の周知を含め、
効果的な成果の普及を目指します。
◆重点課題研究5課題
1)学習指導要領に基づく教育課程の編成・実施・評価・改善に関する研究
(令和3~4年度)
2)ICT等を活用した障害のある児童生徒の指導・支援に関する研究
(令和3~4年度)
3)障害のある子供の就学先決定の手続きに関する研究
(令和3~4年度)
4)高等学校における障害のある生徒の社会への円滑な移行に向けた進路指
導と連携の進め方等に関する研究
(令和3~5年度)
5)通常の学級における多様な教育的ニーズのある児童生徒の教科指導上の
配慮に関する研究
(令和3~4年度)
◆障害種別特定研究1課題
1)知的障害教育における授業づくりと学習評価に関する研究:知的班
(令和3~4年度)
これら以外に、第5期中期目標期間においても、継続して研究を行う常設
の研究班として、第4期と同様の障害種別の研究班に加えて、以下の4つの
テーマ別研究班を新たに設置します。テーマ別研究班では、関係団体との連
携を図りながら基礎的研究活動を行い、その成果を「重点課題研究」や国の
政策立案等に生かしていく予定です。
◆テーマ別研究班
ICT班:特別支援教育におけるICT、教材・教具の活用に関する研究班
キャリア班:障害のある児童生徒のキャリア教育及び就労支援に関する研究
班
幼児班:乳幼児期の特別支援教育に関する研究班
外国人等班:外国につながりのある子供の特別支援教育に関する研究班
なお、令和2年度までの終了課題の研究成果の普及活動、科学研究費補助
金などの外部資金研究等を実施します。これらの研究のテーマや内容などは
随時、本メルマガで紹介していきます。
また、研究成果報告・研究成果報告書サマリー集・リーフレット・ガイド
ブック等のPDFファイルはWebサイトからダウンロードしていただけます。
○研究区分についての説明はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/study/intro_res
○報告書・資料についてはこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/report_material
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【5】NISEダイアリー
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「教材の発見」
宍戸 和成(国立特別支援教育総合研究所理事長)
テレワークの日の昼休み、テレビを見ていて、気になるコマーシャルを見
付けた。「ACジャパン」の広告である。
絵本の中の1ページのような、ほのぼのとした雰囲気を醸し出す背景画が
目に入る。段ボールの箱の中にかわいい子犬が見える。箱の傍には、女の子
とお母さん。子犬をじっと見つめている。そこで、「親切な人に、見付けて
もらってね。」というナレーションが流れる。
ふと、ここまでの映像を流し、教え子(聾学校小学部の3年生)に見せたら、
どんな風に受け取るだろうと想像する。勿論、ナレーションについては、黒
板に書いて伝える。
A君は「子犬を拾ったんだ。かわいいね。」と言う。すると、B子さんは
「子犬を捨てたんじゃないの?」と、自分の考えを主張する。
そこで、私は「A君は、どうして、『拾った』と思うの?」、「B子さん
は、どうして、『捨てた』と思うの?」と、それぞれに理由を訊ねる・・・。
「だって、『見付けてもらって』と、言っているもん。」、「誰がそう言
っているのかな?」、「どんな人に見付けてもらいたいの?」、「どうして、
そう思うの?」などの発問が浮かび、会話が弾む。「やりもらい」の概念は、
聞こえにくい子供にとって、容易な課題ではない。そして、指導法の決め手
が見つからない課題でもある。だからこそ、身近な話題で考えさせたいと思
う。教材は身近に沢山ある。それを使って地道に子供と一緒に考えたいと思
う。
この広告は、まだまだ発展させて扱うことができる。お母さんの目をよく
見ると、涙が溜まっている。だから、その理由を問い掛け、子供の経験に結
び付けながら、「捨てる」や「別れ」に結び付けることもできる。
もし、高学年の教え子に対して、この広告を用いるとしたら、これらの後
に流れるCMの展開が使える。ほのぼのとした絵の場面から、急に声色が変わ
り、「どんな理由があろうと、どんなに心を痛めようと、動物を捨てること、
虐待することは、犯罪です。」というナレーションが流れる。驚きとともに、
「本当に伝えたいこと(広告のテーマ)は、これだ。」と思う。
「親切な人に見付けてもらってね。」は、一見、優しそうな心の表現だと
思えるが、「実は、動物虐待に繋がることだよ。」と考えて欲しいと。この
広告の提供が、日本動物愛護協会であることが画面に現れる。高学年の子供
ともなれば、「動物を捨てることは、動物を虐待することと同じだよ。」と
いうことも考えさせたい。さらに、「愛護」という言葉の意味についても。
今の時代、インターネットで調べれば、気になる広告の内容が探せるし、
子供に映像を見せながら考えさせられる。とても便利だと思う。
子供の興味・関心を知り、それに合った題材を見付け、個々の子供の指導
のねらいを設定した上で、展開を工夫する。評価は、実際に子供に当たって
みなければできにくいが、身近な題材を活用しての教材研究は、工夫次第で、
いくらでもできそうだ。「主体的・対話的で深い学び」は、先ずは先生から。
そんな気がする。
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【6】特別支援教育関連情報
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●令和2年度(第18回)特別支援教育研究助成論文集について
本事業は、公益財団法人みずほ教育福祉財団の令和2年度特別支援教育助
成事業として、本研究所が協力して、障害のある幼児・児童・生徒に対する
特別支援教育の研究を支援するものです。主に初等中等教育の学校現場で、
実際に教職に携わる一方、特別支援教育に関する実践的な研究を行っている
教職員個人又は研究グループを対象としています。
令和2年度は次の3件に対して研究助成を行い、その研究成果をこのたび
論文としてまとめ、本研究所のホームページにて公開いたしましたので、是
非ご覧ください。
○特別支援教育研究助成論文集はこちら→
http://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/mizuho
1.特別支援教育に関わる研修を通して学校の組織力を高める「校内研修
モデル」の作成に関する研究
静岡県藤枝市立藤枝中学校
教諭 古川 和史
2.通常の学級における特別な支援を必要とする児童への子供理解と支援
に関する研究-「子供理解を深める研修ガイド」を年間研修計画に位
置付けたことによる指導の工夫の充実-
静岡県清水町立西小学校
教諭 渡邉 直樹
3.自閉症・情緒障害特別支援学級及び通級による指導における自立活動
の充実-自立活動の指導の現状と課題を把握するための全国調査を通
して-
全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会
研究代表者 山中 ともえ(東京都調布市立飛田給小学校)
会長 川崎 勝久(東京都新宿区立花園小学校)
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【7】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●高齢・障害・求職者雇用支援機構より「働く広場」4月号のご案内
「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用問題を取り上げた障害者雇用の月刊誌です。成人期の働き方の情報とし
て、また障害者雇用を取り巻く先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。
○4月号(3月25日発行)の掲載内容
知的ハンディキャップのある生徒の就労に向け、「働くために必要な力」
を育むさまざまな取組みを行う特別支援学校への取材記事 ほか
○最新号の詳しい内容はこちら→
https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html
*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。
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【8】研究所職員の異動について
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●3月で本研究所を退職・転出した研究職員、4月より本研究所に着任した
研究職員を紹介します。
◆3月で本研究所を退職・転出した研究職員
・星 祐子 インクルーシブ教育システム推進センター 上席総括研
究員
・宇野 宏之祐 研修事業部 総括研究員
・齊藤 由美子 研修事業部 総括研究員
・杉浦 徹 情報・支援部 総括研究員
・藤田 昌資 研修事業部 主任研究員
・村井 敬太郎 研修事業部 主任研究員
・若林 上総 研修事業部 主任研究員
・坂井 直樹 情報・支援部 主任研究員
◆4月より本研究所に着任した研究職員
・加藤 敦 研究企画部 主任研究員
・久道 佳代子 研修事業部 主任研究員
・柘植 美文 研修事業部 主任研究員
・真部 信吾 研修事業部 主任研究員
・吉川 和幸 研修事業部 主任研究員
・井口 亜希子 研修事業部 研究員
・河原 麻子 情報・支援部 研究員
・五島 脩 発達障害教育推進センター 研究員
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【9】アンケートのお願い
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今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
○アンケートはこちら→
https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=55417&lang=ja
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次号も是非ご覧ください。
「メールマガジン」へのご意見・ご感想はこちら
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第169号(令和3年4月号)
発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
([アットマーク]を@にして送信してください。)
○研究所メールマガジンの利用(登録、解除、バックナンバーを含む)につ
いてはこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/mail_mag
-*-*-*-*-*-*- リンク集 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
> NISEweb(研究所webサイト)
https://www.nise.go.jp/nc/
> 発達障害の情報を知りたいとき
【発達障害教育推進センターwebサイト】
http://cpedd.nise.go.jp/
>「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の実践事例が知りたいとき
【インクルDB】
http://inclusive.nise.go.jp/
> インターネットで講義を聴講したいとき
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/online
> 免許法認定通信教育について
http://forum.nise.go.jp/tsushin/
> 教育支援機器、教材について知りたいとき
http://forum.nise.go.jp/ilibrary/
> 障害のある子供のためのインターネットギャラリー
https://www.nise.go.jp/kenshuka/jokan/gallery/ichiran.html
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