国立特別支援教育総合研究所メールマガジン第221号
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第221号
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国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
第221号(令和7年8月号)
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■目次
【お知らせ】
・「令和7年度 幼児班 夏のセミナー」開催日程のご案内
・令和7年度盲ろう教育実践セミナー(オンライン)開催日程のご案内
・令和7年度後期免許法認定通信教育の受講募集について
・研究所公開のご案内
・NISE研究レポート―国立特別支援教育総合研究所 研究活動総覧―
(令和7年3月)刊行のお知らせ
【NISEの活動紹介】
・令和7年度の発達障害教育推進センターの活動について
【研修報告】
・令和7年度第一期特別支援教育専門研修(知的障害教育コース)終了報告
【特総研ジャーナルの紹介】
・諸外国におけるインクルーシブ教育システムに関する動向について
【NISEエッセイ】
・~特別研究員だより~
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」8月号のご案内
【アンケートのお願い】
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【1】お知らせ
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●「令和7年度 幼児班 夏のセミナー」開催日程のご案内
幼児班の研究活動の成果を、保育現場の先生方をはじめ、特別な支援を要
する子どもの保育に関心のある皆様に普及することを目的として、「インク
ルーシブな保育」をテーマにセミナーを開催いたします。短い時間ではあり
ますが、ぜひ一緒に考えてみませんか。皆様のご参加をお待ちしております。
日時:令和7年8月20日(水)14時~16時
定員:500名(先着順)
方法:Zoomウェビナーによるリモート配信(ライブ)字幕付き
ライブ配信のみのため、後日の配信はございません。
内容:
「保幼小連携に関する近年の話題」 特総研 幼児班
「園長の視点から」 学校法人育愛学園四季の森幼稚園 園長 若月芳浩氏
「校長の視点から」 岡山県高梁市立福地小学校 校長 片岡一公氏
※現在、参加申込み受付中です!お申し込み方法等、詳細は下記のURLより
ご覧ください。
※お申し込み締め切りは、令和7年8月19日(火)です。定員間近ですので
お早めにお申し込みください。
〇幼児班の夏のセミナーのページはこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/study/intro_res/theme/03/R7seminar
●令和7年度盲ろう教育実践セミナー(オンライン)開催日程のご案内
重複障害教育研究班では、視覚と聴覚の両方に障害のある「盲ろう」のお
子さんの教育の充実と、関わる先生方の専門性向上を図るために、令和7年
度盲ろう教育実践セミナーをオンラインで開催します。
第1回セミナー(8月開催)では、盲ろう教育の基礎・基本に関する講義、
第2回セミナー(10月開催)では、フランスの盲ろう教育の取組を紹介する
講演、第3回セミナー(12月)では、盲ろうのお子さんへの具体的な指導実
践等について取り上げます。盲ろうのお子さんを担当されている先生方はも
ちろん、盲ろう教育に関心のある先生方、保護者や支援者、学生の方などの
ご参加もお待ちしております。
【日時・内容】
第1回 盲ろう教育実践セミナー
令和7年8月21日(木)14時~16時
講義:「盲ろう教育の基礎・基本」
講師:特総研 主任研究員 加藤 敦
申込締め切り:8月17日(日)
第2回 盲ろう教育実践セミナー
令和7年10月2日(木)16時~17時30分
講演:「盲ろうの子供たちの豊かなコミュニケーション
~フランスのMCPVを活用した意思決定の支援に焦点を当てて~」(仮)
講師:Dominique SPRIET 氏
申込締め切り:9月26日(金)
第3回 盲ろう教育実践セミナー
令和7年12月24日(水)10時~12時
実践報告:「知的障害を伴う盲ろう(弱視難聴)児童の指導実践について」
講師:広島中央特別支援学校 教諭 上山 知子 氏
申込締め切り:12月19日(金)
方法:オンラインによる配信(Zoomを使用)
対象:盲ろう幼児児童生徒の教育・療育等に関わっている、あるいは盲ろう
教育に興味・関心のある教職員、学生等
参加費 :無料
事前申込:必須
○申込はこちら→
https://forms.office.com/r/h7W02cjyAc
○セミナー詳細はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/study/others/disability_list/multiple/seminar
●令和7年度後期免許法認定通信教育の受講募集について
特総研では、特別支援学校教諭免許状の取得を支援するため、免許法認定
通信教育を開設しています。
令和7年度後期免許法認定通信教育の開設科目は次の通りです。
開設科目:
◇視覚障害児の心理、生理及び病理(1単位)
◇聴覚障害児の心理、生理及び病理(1単位)
募集期間:令和7年8月18日(月)~ 令和7年9月16日(火)
講習期間:令和7年9月29日(月)~ 令和8年1月9日(金)
試験日: 令和8年2月1日(日)
受講を希望される場合には、受講募集要項をご確認の上、9月16日(火)ま
でにお申込みください。
〇受講募集要項はこちら ※8月中旬頃に掲載予定です→
http://forum.nise.go.jp/tsushin/boshu_yoko/
また視覚障害者領域、聴覚障害者領域の免許取得に向け、特総研で実施し
ている第2欄の科目に加え、放送大学では第1欄、第3欄の科目を開講して
います。詳細は以下のチラシをご参照ください。
〇案内チラシはこちら→
https://forum.nise.go.jp/tsushin/boshu_yoko/?action=common_download_main&upload_id=655
●研究所公開のご案内
特総研の一般公開を11月8日(土)に開催します。
特総研にお越しいただき、教材・支援機器の展示・実演や体験企画等を通
じて、学校や生活環境において、障害のある子どもと共に学ぶための様々な
配慮や工夫等を見学いただけます。また、本年度は講堂にて講話を実施いた
します。
皆様お誘い合わせのうえ、ご来場ください。
詳細は今後、特総研Webサイトでご案内しますのでご覧ください。
日時:令和7年11月8日(土) 10時~15時30分
会場:国立特別支援教育総合研究所(神奈川県横須賀市野比)
申込み:準備中(9月中に受付開始予定)
内容:障害種別展示、講話、体験企画、ほか
○研究所公開はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/laboratory_release
●NISE研究レポート―国立特別支援教育総合研究所 研究活動総覧―(令
和7年3月)刊行のお知らせ
特総研が行っている重点課題研究、障害種別特定研究、基礎的研究活動、
外部資金研究といった各種の研究全ての概要や成果について総覧できるNISE
研究レポート―国立特別支援教育総合研究所 研究活動総覧―(令和7年3
月)を刊行しました。
〇NISE研究レポート―国立特別支援教育総合研究所 研究活動総覧―(令
和7年3月)は、こちら→
https://nise.repo.nii.ac.jp/records/2000632
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【2】NISEの活動紹介
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前号に続き、特総研の各部・センターの活動を紹介します。
●令和7年度の発達障害教育推進センターの活動について
発達障害教育推進センター長 長江 清和
発達障害教育推進センターは、今年度の重点・努力点を、通常の学級にお
ける発達障害教育の推進のための情報普及、並びに自治体と学校への支援と
定めました。その具体的な取り組みについて紹介します。
通常の学級における発達障害教育の情報普及についは、昨年度まで3年間、
「発達障害教育の情報提供等に係る検討会議」で、教育の立場に限定せず、
医療、福祉、そして保護者の立場からのご意見やご提案をいただきました。
今年度は、その成果を当センターのWebサイトのリニューアルに活かして、
作業を進めています。今回のWebサイトのリニューアルの目玉は、トップペ
ージに通常の学級で指導・支援をする教職員が、求めている情報にダイレク
トにアクセスできるようなページを構想しています。そのために「個に応じ
た指導・支援」「校内支援体制の整備」「切れ目ない指導・支援」の三つの
メニューを設けて、そこにキーワードとアイコンで示したボタンを配列する
計画です。このリニューアルしたWebサイトは、今年度内に公開を予定して
います。
発達障害教育の推進のための自治体への支援としては、教育委員会及び教
育センターの指導主事等を対象とした「発達障害教育実践セミナー」を、今
年度は12月4日(木)にオンラインで開催します。また発達障害教育の推進
のための学校への支援としては、参加対象を限定しない「発達障害教育基礎
セミナー」を開催します。発達障害教育に携わる方であれば、どなたでも申
込ができるオンラインセミナーです。今年度は、個人での申込に加えて、学
校等の研修で活用できるように団体での申込も受け付けています。オンデマ
ンド研修動画は、「個に応じた指導・支援」と「校内支援体制の整備」の二
部構成とし、一部あたり45分で視聴できるようにしました。講師は、常葉大
学教育学部特任教授の笹森洋樹先生です。すでにオンデマンド配信を開始し
ておりますが、申込は11月28日まで、オンデマンド配信は年明け1月12日ま
で行います。ぜひ、ご活用ください。
○発達障害教育推進センターWebサイトはこちら→
http://cpedd.nise.go.jp/
○発達障害教育基礎セミナー案内及び申込はこちら→
https://cpedd.nise.go.jp/r7kseminar
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【3】研修報告
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●令和7年度第一期特別支援教育専門研修(知的障害教育コース)終了報告
実施ワーキンググループ長 横尾 俊
第一期特別支援教育専門研修知的障害教育コースが、5月12日から7月11
日の日程で開講されました。今期は、全国から65名の参加がありました。開
催方法は、2週間のオンラインによる研修、4週間の対面による研修、3週
間のオンラインによる研修という日程で行われました。
はじめのオンライン期間の講義は、特別支援教育に関する各種障害の概論
や制度に関わる内容が中心でした。
来所期間は5月26日から6月20日で、研修員の皆さんは期待にあふれた表
情で来所されました。初日は第1回目の研究協議を行いました。この研究協
議は13班に分かれ、それぞれの班員が協議を通じて様々な課題に対して議論
を深めることを目的としたものです。実際に顔を合わせたことでチームビル
ディングが進み、協議も深まったようでした。
対面による研修期間中は、この他に知的障害教育に関わる専門的な内容を
中心に、演習を取り入れた講義が行われました。演習では、日々の実践で生
じている指導上の課題や疑問と向き合いながら、その課題の概要を他の専門
研修員と確認したり、新たな知識や技能を身に付けたりしながら、課題解決
につながる気づきを得るなどして充実した探求が行われました。また、特色
のある学校や、施設や企業への実地研修や研究所研究員と自己の研修テーマ
を話し合える課題研究など、意義ある研修を行うことができました。加えて、
講義後の時間は、研修員自身のテーマを深めるため、図書室で自習したり、
研究員と協議をしたりするなど自己研修にも熱心に取り組んでいました。
最後の3週間はオンラインになりますが、これまで育んできた専門研修員
同士の関係性から、画面越しでの協議でも、それぞれのテーマについてより
活発に協議を行っていました。こうした2か月間の協議の成果は、最終日の
グループ発表会で報告されました。各班の発表テーマをみると、授業デザイ
ン、自立活動、カリキュラム・マネジメント、校内での協働など、現在の知
的障害教育の学校現場が直面している課題を、それぞれの視点から取り上げ
た内容となっていました。報告の後には、質疑応答も活発に行われ、他班の
研修員から質問や意見が発せられ、報告された内容がさらに深まりました。
本研修で深められた探求は、今後の実践の確かな羅針盤となることでしょ
う。ここで得た新たな視点や多様なアプローチを武器に、各地域が抱える教
育課題の解決に挑み、子供たちの豊かな未来を創造していく中核としてご活
躍されることを確信しております。
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【4】特総研ジャーナルの紹介
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●諸外国におけるインクルーシブ教育システムに関する動向について
特総研では、特総研の研究をはじめとする様々な活動内容を紹介する「国
立特別支援教育総合研究所ジャーナル(通称:特総研ジャーナル)」を毎年
作成し、Webサイトに掲載しています。今年の4月に刊行した特総研ジャー
ナル最新号の内容を前号に引き続き紹介します。
-諸外国におけるインクルーシブ教育システムに関する動向-
アメリカ、イギリス、フィンランド、スウェーデン、ドイツ、韓国、オー
ストラリア、フランスを対象に、各国の学校教育システムや障害のある子供
に関わる教育施策や取組等について報告しています。
○国立特別支援教育総合研究所ジャーナル第14号はこちら→
https://nise.repo.nii.ac.jp/records/2000203
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【5】NISEエッセイ
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~特別研究員だより~
「波の音とブランコの音に思いを馳せ」
特別研究員 佐藤 久美子 (埼玉県立所沢おおぞら特別支援学校)
来所してからあっと言う間に時が流れ、鳥や虫の声が変わりました。午後
になると、心地よい波の音の狭間に、隣接する筑波大学附属久里浜特別支援
学校の子供たちの笑い声とブランコの揺れる音が聞こえ、埼玉の子供たちに
思いを馳せるひと時があります。
私は、重点課題研究のうちの教育課程チームに参画しております。チーム
会議では、子供や学校への熱い思いが行き交い、特別支援教育に関する最先
端の情報が溢れ、昨年までの学校現場や日常では得難い貴重な刺激の中、た
くさんの学びをいただいております。自身の経験や地域で見聞きしてきた知
見をもとに、特別研究員としての役割をしっかり務めてまいります。
また、地域の課題解決に資する研究では、アクション・リサーチにより、
前任の特別研究員が開発した「教育課程編成サポートツール」の実用性を検
証します。本ツールが効果的に活用されることで円滑なカリキュラム・マネ
ジメントが実施され、子供たちへのよりよい支援や指導を生み出すことが期
待されています。埼玉県の子供たちのために、県内の知的障害特別支援学校
にご協力をいただき、現場の先生方と協働しながら研究を進めてまいります。
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【6】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」8月号のご案内
「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用の情報を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障
害者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。
○8月号(7月25日発行)の掲載内容
多様な配慮・工夫と相互理解の推進により、だれもが自分らしく活躍でき
る職場環境づくりを目指している機器メーカーの企業事例 ほか
○最新号についてはこちら→
https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html
*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。
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【7】アンケートのお願い
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今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
○アンケートはこちら→
https://forms.office.com/r/6UGGnC6bGY
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次号も是非ご覧ください。
「メールマガジン」へのご意見・ご感想はこちら
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第221号(令和7年8月号)
発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
([アットマーク]を@にして送信してください。)
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https://x.com/nise_japan
> 発達障害の情報を知りたいとき
【発達障害教育推進センターWebサイト】
https://cpedd.nise.go.jp/
【発達障害ナビポータル】
https://hattatsu.go.jp/
>「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の実践事例が知りたいとき
【インクルDB】
https://inclusive.nise.go.jp/
> インターネットで講義を聴講したいとき
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/online
> 免許法認定通信教育について
https://forum.nise.go.jp/tsushin/
> 教育支援機器、教材について知りたいとき
https://kyozai.nise.go.jp/
> NISE基金について
https://www.nise.go.jp/nc/fund
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