国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第216号
メールマガジン
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国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
第216号(令和7年3月号)
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■目次
【お知らせ】
・世界自閉症啓発デー2025イベントについて
・令和7年度前期免許法認定通信教育の受講募集について
【NISEトピックス】
・令和6年度発達障害教育実践セミナー実施報告
【特別支援教育関連情報】
・令和7年度特別支援教育関連予算案について
【「特別支援教育、まずはここから!」特別支援教育リーフの紹介】
【NISEエッセイ】
・~研修を振り返って~
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」3月号のご案内
【アンケートのお願い】
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【1】お知らせ
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●世界自閉症啓発デー2025イベントについて
発達障害教育推進センター長 長江 清和
国連は毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とし、全世界の人々に自閉
症を理解してもらう取り組みを行なっています。わが国でも世界自閉症啓発
デー日本実行委員会が組織され、特総研は共催団体となり、発達障害教育推
進センターが実行委員会に入って活動しています。
毎年、世界自閉症啓発デーの4月2日から8日を発達障害啓発週間として、
シンポジウムの開催やランドマークのブルーライトアップ等の活動を行って
います。当センターは、4月2日の東京タワーブルーライトアップイベント
に参加します。全国のイベント情報は、当センターのWebサイトからご確認
ください。
○発達障害教育推進センターWebサイトはこちら→
https://cpedd.nise.go.jp
自閉症をはじめとする発達障害について知っていただき、理解をしていた
だけるように、発達障害教育推進センターは取り組んでいます。4月2日は、
ぜひともお近くのイベントにご参加ください。
●令和7年度前期免許法認定通信教育の受講募集について
特総研では、特別支援学校教諭免許状の取得を支援するため、免許法認定
通信教育を開設しています。
令和7年度前期免許法認定通信教育の開設科目は次の通りです。
開設科目:
◇視覚障害児の教育課程及び指導法(1単位)
◇聴覚障害児の教育課程及び指導法(1単位)
募集期間:令和7年3月24日(月)~ 4月22日(火)
講習期間:令和7年5月7日(水)~ 8月17日(日)
試験日: 令和7年9月7日(日)
受講を希望される場合には、受講募集要項をご確認の上、4月22日(火)
までにお申込みください。
〇受講募集要項はこちら→
http://forum.nise.go.jp/tsushin/boshu_yoko/
また視覚障害者領域、聴覚障害者領域の免許取得に向け、特総研で実施し
ている第2欄の科目に加え、放送大学では第1欄、第3欄の科目を開講して
います。詳細は以下のチラシをご参照ください。
〇案内チラシはこちら→
https://forum.nise.go.jp/tsushin/boshu_yoko/?action=common_download_main&upload_id=648
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【2】NISEトピックス
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●令和6年度発達障害教育実践セミナー実施報告
令和7年1月30日(木)に「令和6年度発達障害教育実践セミナー」をオ
ンラインで開催しました。本セミナーは、教師の人材育成を担う都道府県・
指定都市の教育委員会及び教育センターの研修担当の指導主事等を対象とし、
通常の学級における発達障害教育の充実に向けた人材育成に関する取組の推
進に寄与することを目的として行いました。当日は、全国の都道府県から多
数の参加をしていただきました。当日は、Zoomで116件、YouTubeライブ配
信で126件の接続がありました。
午前中は、「校内支援体制の充実のための管理職への期待」をテーマとし
たパネルディスカッションを行いました。教育委員会(広島県教育委員会)、
管理職(品川区立第一日野小学校)、教員養成系大学(常葉大学教育学部)
の立場にある3名のパネリストを迎え、それぞれの立場での取組の現状と課
題や、今後の取組に向けた展望について協議をしました。
午後は、発達障害教育を担う人材育成に向けた取組や体制づくりについて
取組紹介をいただきました。北海道教育委員会からは、管理職を対象とした
研修会の内容や、「小・中学校の管理職のための特別支援教育ハンドブック」
「教育支援委員会と校内委員会の機能充実を図るためのハンドブック」につ
いてお話をいただきました。宮崎県教育研修センターからは、管理職を対象
とした研修を行う上での実施要項と教員育成指標(校長)、また、研修で用
いている「学校全体で取り組む授業の土台づくりハンドブック」についてお
話をいただきました。
その後、参加自治体間で、「校内支援体制の充実のために管理職がリーダ
ーシップを発揮するためには」というテーマで情報交換会を行いました。パ
ネルディスカッションや取組紹介の内容も交えながら、各自治体における取
組の成果や課題等について活発な意見交換が行われました。
最後に、文部科学省初等中等教育局 特別支援教育課 加藤典子 特別支
援教育調査官から、本セミナーの総括となる講話をいただきました。
参加された方からは、「改めて管理職の方への周知が必要であることに気
づかされた」「様々な視点からお話をいただき、自分の中で考えが整理でき
た」「現在の全国的な課題、取組事例を聞き、取組の方向性が見えてきた」
「今後管理職に伝えていく内容、研修方法についてたくさん示唆をもらうこ
とができた」などの御感想をいただきました。
なお、本セミナーでは、オンデマンド講義を配信しました(こども家庭庁
支援局障害児支援課「教育と福祉の連携について」)。さらに、当日残念な
がら用務が重なって参加できなかった方のために、パネルディスカッション
と取組紹介の動画を、事後に視聴できるようにしました。
〇セミナーの詳細はこちら→
https://cpedd.nise.go.jp/r6hseminar
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【3】特別支援教育関連情報
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●令和7年度特別支援教育関連予算案について
令和7年度政府予算案の閣議決定に伴い、文部科学省において本年1月、
予算案の発表資料が同省のWebサイトに掲載されました。
詳しくは下記をご覧ください。
○文部科学省が公表した内容はこちら→
https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672_00010.html
(特別支援教育関係の予算は、リンク先ページ(各局課別)の初等中等教育
局の資料をご覧ください。)
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【4】「特別支援教育、まずはここから!」特別支援教育リーフの紹介
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特別支援教育リーフの紹介
「Advance(発展編)」
特別支援教育リーフとは
今まで特別支援教育を学ぶことがなかった先生や、特別支援教育を担当す
ることになったが何をどこから学べばよいか戸惑っている先生に、ぜひとも
読んでいただきたいのが「特別支援教育リーフ」です。「特別支援教育リー
フ」では、どのように取り組んでいけばよいのか、きっかけやヒントとなる
内容をテーマごとにまとめています。
【Advance(発展編)】
特別支援教育リーフVol.4 多様性の理解につながる「障害理解」
すべての子供が「ちがい」を認め「よさ」に気付けるようになることを目指
してみませんか?「障害理解」や「ちがい」を認め「よさ」に気付くために
必要なこと、子供たちに必要な資質・能力について紹介しています。
〇特別支援教育リーフVol.4はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/cabinets/cabinet_files/download/1079/3d43dae0e467d830f51f0fb955e92f82?frame_id=1235
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【5】NISEエッセイ
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今号は令和元年度第三期特別支援教育専門研修を修了された中務伸治先生
よりお寄せいただきました。
- ~研修を振り返って~
「専門研修をとおしてつないだもの、これからつなぐもの」
大阪府教育センター 支援教育推進室 中務 伸治
特総研の専門研修には、勤務している学校等で教育に関する課題を見つけ、
それを解決しようと奮闘されている方が集まります。課題の内容は多岐にわ
たりますが、2か月の研修の中で、講義だけでなく、多くの「仲間」との議
論を通じて「課題」に対する「答え」を出します。そして、出した「答え」
が正しいのか、地元に帰り実践が始まります。
私はこの専門研修で、「キャリア教育」について深く学びました。キャリ
ア教育をとおして、子供たちにどのように基礎的・汎用的能力を育てるかに
ついて、幾日にわたり侃々諤々の議論をしたのを覚えています。
当時勤めていた支援学校では、「小・中・高12年間の一貫性のあるキャリ
ア教育」と「子供たちの自己肯定感の向上」が課題でした。研修終了後、私
は専門研修で学んだことを活かし、「キャリアプランニングマトリクスの作
成」と「学校・学部間交流の実施」をとおして、これらの課題の改善に取組
みました。
結果的に、学校として学びの連続性を担保し、子供たちが新しいことに挑
戦しようとする前向きな気持ちを育てることができました。
私は現在、大阪府教育センターに勤務し、主に支援学校初任者研修を担当
しています。各校の課題の解決に向けて粘り強く取組める前向きな教員を育
てていきたいです。
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【6】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」3月号のご案内
「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用の情報を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障
害者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。
○3月号(2月25日発行)の掲載内容
2024年11月に愛知県で開催した「第44回全国障害者技能競技大会(全国ア
ビリンピック)」の特集 ほか
○最新号についてはこちら→
https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html
*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。
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【7】アンケートのお願い
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今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
○アンケートはこちら→
https://forms.office.com/r/Pn5DXYRdga
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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第216号(令和7年3月号)
発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
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