国立特別支援教育総合研究所メールマガジン第227号
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第227号
メールマガジン
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国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
第227号(令和8年2月号)
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■目次
【お知らせ】
・令和7年度言語班セミナー開催のご案内
【NISEトピックス】
・令和7年度特別支援教育推進セミナー実施報告
・令和7年度インクルDBセミナー実施報告
・2025年度NISE特別支援教育国際シンポジウム実施報告
・「第9回広島大学・特総研ジョイントセミナー」実施報告
【NISEエッセイ】
・~特別研究員だより~
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」2月号のご案内
【アンケートのお願い】
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【1】お知らせ
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●令和7年度言語班セミナー開催のご案内
本セミナーでは、鯨岡峻先生をお招きし、生涯発達論を「<育てられる者
>から<育てる者>へ」と連続的にとらえる新発達論(関係発達論)の視座
から、ことばの教室における<子どもー教師ー保護者>の相互関係を捉え直
します。あわせて、その視点を日々の支援に生かすための具体的な関わり方
や連携の工夫へと結びつけることを目的とします。皆様のご参加をお待ちし
ております。
日時:令和8年3月7日(土)14時〜16時30分
内容:講演「なぜ新発達論か」鯨岡 峻 氏
開催方法:対面(会場:特総研 大研修室)
オンライン配信(当日のみ)
※会場にお越しの際は、公共交通機関をご利用ください。
定員:対面 80名(先着順)
オンライン 制限なし
対象:言語障害教育、保育・教育に関心のある教職員・学生・保護者・支
援者等(ことばの教室担当、言語障害特別支援学級担任、在籍学級
担任、教育委員会・教育センター 等を含む)
申込締切:令和8年2月27日(金)
〇令和7年度言語班セミナーの詳細はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/study/others/disability_list/language/seminar
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【2】NISEトピックス
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●令和7年度特別支援教育推進セミナー実施報告
教育委員会、特別支援教育センター、関係団体等及び大学と連携を図りな
がら地域における特別支援教育の理解啓発を図ることを目的とした「特別支
援教育推進セミナー」を、令和7年度は北海道・東北ブロック、中国・四国
ブロック、九州ブロックの3ブロックを対象に開催しました。3ブロックと
もオンライン会議システムを用いて実施としました。
北海道・東北ブロックのテーマは「学校現場における組織的なICT活用の実
際」とし、9月25日(木)に開催しました。参加者は120名でした。「オンラ
インでのICT教材展示・ICT教材活用体験」、北海道立特別支援教育センター
主任研究員 大西修氏による「北海道における特別支援教育のICT活用につい
て」、旭川市立東五条小学校 教諭 高原隼希氏による「小学校の組織的な
ICT活用の実際」、北海道苫小牧支援学校 教諭 根井亮宗氏による「特別支
援学校の組織的なICT活用の実際」、北海道中札内高等養護学校幕別分校 教
諭 小林和幸氏による「特別支援学校の組織的なICT活用の実際」について発
表いただきました。
中国・四国ブロックのテーマは、「保護者や関係機関との連携による発達
障害等のある子供の理解と支援」とし、10月1日(水)に開催しました。参加
者は130名でした。実践報告として保護者の立場からの実践報告、山口県教
育委員会特別支援教育推進室 青砥英志氏による「小・中学校での支援を踏
まえた指導・支援」、特定非営利法人あくしゅ児童発達支援・放課後等デイ
サービス事業所あくしゅ 管理者・児童発達支援管理責任者 岡村隆弘氏に
よる「福祉機関における支援」について発表いただいた後、「家庭と教育と
福祉の連携による切れ目ない支援」として論点整理を行った後に協議を行い
ました。
九州ブロックのテーマは「地域の実情や地理的特色を生かした多様な学び
の場における指導・支援の充実」とし、11月12日(水)に開催しました。参
加者は130名でした。実践等報告として、鹿児島県教育庁特別支援教育課
指導主事 上唐湊武氏による「鹿児島県におけるインクルーシブ教育システ
ム推進のための取組」、阿久根市教育委員会 指導主事 曲田遼氏、山﨑隆
洋氏による「特別支援教育の専門性向上と切れ目ない支援体制の構築」、枕
崎市教育委員会 指導主事 春口陵二氏による「学校と共に考えるインクル
ーシブ教育」、鹿児島県教育庁特別支援教育課 指導主事 古村洋介氏によ
る「離島における特別支援教育の更なる充実に向けて」についてお話いただ
きました。
なお、それぞれのブロックは異なるテーマで開催しましたが、「インクル
ーシブ教育システムについて」の講義を3ブロックのテーマに合わせて実施
し、インクルーシブ教育システムに関する認識を深めることができるように
構成しました。
また、講義や実践発表後には、ブロックそれぞれのテーマに基づくグルー
プ協議・情報交換の時間を設定し、参加者同士で活発な情報交換が行われま
した。
セミナーに参加した皆様からいただきましたご意見を参考にさせていただ
き、次年度も皆様の期待に応えられる各種セミナーを企画していきます。皆
様のご参加をお待ちしております。
●令和7年度インクルDBセミナー実施報告
令和7年12月17日(水)に令和7年度インクルDBセミナーをオンライン開
催し、900名を超える方々に参加登録をいただきZoomウェビナー及びYouTube
ライブにより配信を行いました。
本セミナーは、特総研が運用している「インクルDB」について理解を深め、
合理的配慮や基礎的環境整備に関する幼児児童生徒の事例を検索したり、学
校や地域での研修等に活用したりできるようになることを目的として開催し
ました。全国各地の幼稚園・保育所・こども園から大学までの教員及び、行
政関係者、福祉関係者等、多くの皆様に参加いただくとともに、海外からも
参加いただきました。
インクルDBの「実践事例データベース」では、子供の実態から、どのよう
な基礎的環境整備や合理的配慮が有効かについて参考となる590件の実践事
例を公開しており、事例の詳細資料をダウンロードすることもできます。ま
た、新規事例掲載に向けて検討を進めているところです。セミナーでは、「
インクルDB及びその検索方法」について特総研より説明し、その後、島根県
教育センターより「主幹教諭研修(新任)におけるインクルーシブ教育シス
テム構築支援データベースの活用」について紹介いただきました。質疑応答
では、高等学校の新規事例の掲載予定や研修会のより具体的な内容について
など多くの質問をいただくことができ、充実したセミナーとなりました。事
後アンケートでは、インクルDBをぜひ活用していきたい、研修で使うイメー
ジを持つことができた、短時間でわかりやすかった、などの声をいただきま
した。セミナー当日の様子を動画配信しておりますので、インクルDBをぜひ
ご覧ください。
〇インクルDBはこちら→
https://inclusive.nise.go.jp/
〇令和7年度インクルDBセミナーの動画はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center/incluDBseminar
●2025年度NISE特別支援教育国際シンポジウム実施報告
特総研では令和7年12月20日(土)、ビジョンセンター横浜みなとみらい
にて「2025年度NISE特別支援教育国際シンポジウム」を開催しました。当日
は対面とオンライン配信によるハイブリッド形式で行い、対面では143人、
オンラインでは680人を超える方に参加いただきました。
このシンポジウムは「これからの日本のインクルーシブ教育システムにつ
いて考える」というテーマで行いました。最初に基調講演として関西学院大
学 眞城知己氏から「インクルーシブ教育システムに求められるもの」と題
して、インクルージョンを進めるための基本となる考え方や具体的対応、ま
た特別支援学級や学校における指導の専門性の確保などについて説明いただ
きました。その後、特総研が特任研究員の協力のもと行っている諸外国調査
報告、さらに日本、スウェーデン、韓国、フランスのインクルーシブ教育に
ついて、特総研 久保山茂樹、高知大学 是永かな子氏、順天郷大学 李熙
馥氏、東洋大学 田尻由起氏より話題提供がありました。その中で、スウェ
ーデンの発表では、通常の学級を基盤としつつ、教育課程や指導方法を柔軟
に調整する取組が紹介され、韓国の発表では、地域の専門機関と学校が連携
した支援体制の特徴が示されました。また、フランスの発表では、教育と医
療・福祉が関わる多様な支援の仕組みが説明され、各国に共通する考え方と、
制度的な特徴の違いを通して、日本のインクルーシブ教育を考える視点が示
されました。
最後に「諸外国の現状と取組から日本の小・中学校における指導・支援の
充実について考える」をテーマとし、パネルディスカッションが行われまし
た。基調講演や各国報告を踏まえ、学校現場における指導・支援の在り方、
専門性の確保や多様なニーズへの対応などについて意見が交わされ、理解を
深める機会となりました。
今後も特総研は引き続き、インクルーシブ教育システム等に関する海外の
動向について情報収集し、国際シンポジウム等を通じて、情報発信に努めて
まいります。
●「第9回広島大学・特総研ジョイントセミナー」実施報告
令和7年12月21日(日)に広島国際会議場を会場に、対面参加者76名、オ
ンライン参加者118名の教育関係者等の参加を得て、広島大学と特総研の第9
回ジョイントセミナーを開催しました。テーマは「インクルーシブな未来を
築く~文化をこえてひらく教育・多様性・地域支援のかたち~」で、基調講
演と特別講演等を行いました。広島大学 学長 越智光夫氏と特総研 理事
清重隆信からの開会の挨拶の後、特別講演としてインドネシア初等中等教育
省、カンボジア国立特殊教育研究所、韓国国立特殊教育院から各国における
特別支援教育について現状等が話されました。その後、ハーバード大学T・
H・チャン公衆衛生大学院教授 Vish Viswanath氏、カリフォルニア大学バ
ークレー校 人類学部教授 中村かれん氏、一般社団法人UNIVA 理事 野口
晃菜氏、エディスコーワン大学教育学部 国際部長・教授 Dianne Chambers
氏からの基調講演及び広島大学 教育学部長・大学院人間社会科学研究科教
授 丸山恭司氏からの講演がありました。パネルディスカッションでは、広
島大学D&I推進機構 教授 川合紀宗氏のファシリテートにより、国内外の
専門家5名により「アジアにおける国境をこえた協働と支援の未来を描く」
をテーマに意見交換が行われました。過去や現在から学びながら、インクル
ーシブな未来を構築するよう実践していくことの重要性が示唆されました。
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【3】NISEエッセイ
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~特別研究員だより~
「感謝の気持ち」
特別研究員 小関 貴雅(青森県立むつ養護学校)
今年度、私は重点課題研究「障害のある児童生徒のキャリア教育の充実に
関する研究」チームに所属し、特に青森県の知的障害及び肢体不自由のある
児童生徒における「キャリア・パスポート」の作成・活用に関する研究を行
っています。所属校への質問紙調査とインタビュー調査が終わり、現在、調
査で得られたたくさんの情報の分析をしています。画面の中の数字や文字を
見続けるのはなかなかに大変な作業ではありますが、これらのデータは所属
校の先生方が日々教室で児童生徒と向き合い、指導に取り組む中での思いや
工夫されていることを、多忙な業務の合間を縫って伝えてくれたものだと思
い直すと、一つ一つの言葉が改めて大変ありがたく感じられます。この場を
借りて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
インタビューでお話を聞くと、現場の先生方にとって、障害のある児童生
徒が「キャリア・パスポート」を活用することは、時には難しく感じられる
こともあるようです。しかしながら、「キャリア・パスポート」に文字を書
いたり写真を貼ったりする活動を通して、児童生徒自身が今まで取り組んで
きたことを振り返ったり、これから頑張りたいことや、なりたい自分につい
て考えたりすることは、児童生徒の将来的な自己実現を図っていくためには
とても重要です。
私の研究を通して明らかになったことが、先生方が感じる日々の指導にお
ける難しさを少しでも軽減する手助けとなることを目指して、最後まで研究
に取り組んでまいりたいと思います。
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【4】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」2月号のご案内
「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用の情報を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障
害者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。
○2月号(1月25日発行)の掲載内容
2025年10月に愛知県で開催した「第45回全国障害者技能競技大会(全国ア
ビリンピック)」の特集 ほか
○最新号についてはこちら→
https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html
*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。
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【5】アンケートのお願い
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今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
○アンケートはこちら→
https://forms.office.com/r/sDyzSs51uG
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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第227号(令和8年2月号)
発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
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【発達障害教育推進センターWebサイト】
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>「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の実践事例が知りたいとき
【インクルDB】
https://inclusive.nise.go.jp/
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https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/online
> 教育支援機器、教材について知りたいとき
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> 免許法認定通信教育について
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> NISE基金について
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