知的障害教育における「育成すべき資質・能力」を踏まえた教育課程の在り方-アクティブ・ラーニングを活用した各教科の目標・内容・方法・学習評価の一体化
平成28年度
これまでの研究
- 研究代表者
- 明官茂
- 研究分担者
- 涌井恵(副代表)、武富博文(副代表)、横尾俊、清水潤、松井 優子、神山 努、半田 健、福本 徹
- 研究班
- 知的班
- 期間
- 平成27~28年度
概要
特別支援学級や特別支援学校を中心とした知的障害教育分野では、弾力的で自由度の高い教育課程編成ができることから、知的障害の状態等も多様な中で、指導目標や指導内容を設定し、アクティブ・ラーニングを含めた指導方法を確立すること、また、それに対応した評価をどのように進めるか検討することが重要な課題です。このことに関して、平成25~26年度に実施した「特別支援学校(知的障害)における組織的・体系的な学習評価の推進を促す方策に関する研究」では、特別支援学校における組織的・体系的な学習評価の推進やカリキュラム・マネジメント手法の構築には、依然として課題が残されていることを指摘しています。特別支援学校(知的障害)では、育成すべき資質・能力を踏まえた教育課程編成の在り方として、学習・指導目標や指導内容・指導方法及び評価方法を一体的に捉えたカリキュラム・マネジメントについての検討と実践事例の積み上げを行う必要があります。
このため、本研究では、学習指導要領の改訂を見据え、「育成すべき資質・能力」を確実に身につけるための指導内容・方法・学習評価の一体化の在り方について、教育現場ではどのような工夫や改善方策が考えられるのかを検討します。研究成果については、アクティブ・ラーニングの具体的実践方法やカリキュラム・マネジメントの考え方及び進め方として提案し、関係校長会等を通じて、教職員等への理解・普及を図ります。