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平成30年度NISE特別支援教育国際シンポジウム(終了報告)

特別支援教育国際シンポジウム

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第4回NISE特別支援教育国際シンポジウム(終了報告)

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障害のある子どもと障害のない子どもの交流をめざして ー 日韓の取組から今後のインクルーシブ教育システム推進を展望する ー

 2019年2月2日(土)に、東京都千代田区の一橋講堂にて、「第4回NISE特別支援教育国際シンポジウム」を開催致しました。幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等の教員や、教育・福祉・行政機関の関係者等、150名の方にご参加いただきました。今回は、韓国から研究者や教育現場の教員をお招きし、韓国と日本のインクルーシブ教育システムの動向や実践を踏まえ、今後のインクルーシブ教育システム推進に向けた議論を深めました。

 韓国国立特殊教育院の教育研究士のオヨンソク氏から、韓国の統合教育(日本のインクルーシブ教育システムと近い概念)の政策動向と現状について、韓国大田市のソナン初等学校の教員チェジョンヒ氏から、障害のある子どもと障害のない子どもの交流活動に関する実践事例についてご報告いただきました。その後、日本における交流及び共同学習の実践として、相模原市立青少年相談センター指導主事の岡野陽一氏から、小学校における障害理解授業や交流及び共同学習の実践について話題提供いただきました。

平成30年度国際シンポジウム、オヨンソク氏による政策動向報告   平成30年度国際シンポジウム、チェジョンヒ氏による実践報告   平成30年度国際シンポジウム、岡野陽一氏による実践授業
オヨンソク氏による政策動向報告   チェジョンヒ氏による実践報告   岡野陽一氏による実践授業

 これらの政策動向や教育実践の報告を踏まえ、指定討論者の筑波大学の鄭仁豪氏より、日本と韓国のインクルーシブ教育システムに係る政策等の共通点や差異点について整理していただいた後、障害のある子どもと障害のない子どもの交流をより促進するための工夫や課題等についてフロアを交えて議論を深めました。

平成30年度国際シンポジウム、鄭仁豪氏による指定討論   平成30年度国際シンポジウム、ディスカッション
鄭仁豪氏による指定討論   ディスカッション

 

 また、シンポジウムでは、本研究所の研究員より、諸外国におけるインクルーシブ教育システムの動向について、韓国、アメリカ、イギリス、オーストラリア、フィンランド、スウェーデンの調査内容を掲載した小冊子を中心に報告を行いました。

 参加者からは、「韓国の小学校での具体的な取組を知ることができて勉強になりました。日本でも活用できるヒントがたくさんあったように思う」、「障害のある子どもとない子どもがお互いを認めて、できることを探して一緒に時間を共有するためには、教師の関わり方、教師の理解が大事なことは、日本も韓国も変わらないと感じました」等、多くの感想が寄せられました。

 本シンポジウムを通して、障害のある子どもと障害のない子どもが交流し、ともに学ぶことは、障害のある子どもと障害のない子ども双方にとって意義があり、子ども一人一人の可能性を発揮し、達成感を持てるように指導し、工夫していくことが今後のインクルーシブ教育システムの推進や充実につながると改めて学ぶ機会となりました。

 来年度の第5回NISE特別支援教育国際シンポジウムは、2020年1月25日(土)一橋講堂にて開催を予定しております。詳細が決まり次第、お知らせ致します。