平成20年度国立特別支援教育総合研究所セミナー(II)
概要
本研究所では、平成20年度国立特別支援教育総合研究所セミナーⅡを2月13日(金)に、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催いたしました。このセミナーの目的は、本研究所が実施している研究等諸活動の内容とその成果を広く普及することにあります。本研究所では、今年度4月に「発達障害教育情報センター」を設置したこともあり、テーマを「発達障害のある子どもの支援を考える―これまでとこれから―」と題し、この「発達障害教育情報センター」の事業の紹介や、発達障害教育関連の研究を中心に報告いたしました。
午前のシンポジウムでは、関係機関の連携・情報の共有化による総合的な支援の確立を目指して、保護者、教育関係者、医療福祉関係者のそれぞれの立場からご提言いただき、さらに「発達障害教育情報センター」に期待することについてお話いただきました。その後、「発達障害教育情報センター」の取組について現在運用しているホームページを提示しながら紹介していきました。
午後は二つの分科会に分かれ、第1分科会では、「一貫した支援システム―後期中等教育に焦点を当てて―」というテーマを掲げ、高等養護学校、全日制の高等学校、また定時制の高等学校からその取組や課題についてご報告いただき、コメンテーターや参加者を交えて、高等学校段階での特別支援教育の推進について意見が交わされました。また、第2分科会では、「発達障害の脳機能に迫る―脳科学からの理解―」というテーマを掲げ、この分野の研究者お二人をお招きし、脳科学の学校現場への応用の可能性について意見を交わしました。
また、発達障害のある子どもの教育に限らず、平成19年度に終了した研究課題についてポスター形式で成果報告を行い、参加者と直接意見交換をすることができました。
本セミナーでは、710名の方々のご参加があり、午前中の全体会の定員を超え、別会場にて映像配信をいたしました。また参加者の所属についても特別支援学校関係者の他、通常学校の先生方、保護者等と幅広く、テーマへの関心の高さを感じました。このセミナーを機会に特別支援教育がさらに広く推進していくことを願っております。
西牧 謙吾(セミナーII 実施ワーキンググループ長)
テーマ
「発達障害のある子どもの支援を考える-これまでとこれから-」
開催日
平成21年2月13日(金曜日)
内容
※平成20年度国立特別支援教育総合研究所セミナーII 要項 [3633KB pdfファイル]
- シンポジウム 「関係機関の連携・情報の共有化による総合的な支援の確立を目指して」
- シンポジスト
- 内藤 孝子 氏 (NPO法人全国LD親の会 理事長)
- 上野 一彦 氏 (東京学芸大学総合教育科学系臨床心理学分野 教授)
- 日詰 正文 氏 (厚生労働省精神・障害保健課・発達障害対策専門官)
- 司会者
- 笹森 洋樹 (国立特別支援教育総合研究所)
- シンポジウム記録 [15KB pdfファイル]
- 動画
- シンポジストの提言 [75687KB wmvファイル] (Windows Media 1:22:36)
- シンポジスト
- 第1分科会 「一貫した支援システム -後期中等教育に視点を当てて-」
- シンポジスト
- 高田 孝治 氏 (東京都立世田谷泉高等学校 教諭)
- 高井 麗子 氏 (福島県立川俣高等学校 教諭)
- 茂木 純子 氏 (宮城県立養護学校岩沼高等学園 教諭)
- コメンテーター
- 佐藤 紘昭 (弘前大学教育学部付属教員養成学研究開発センター 教授)
- 司会
- 藤井 茂樹 (国立特別支援教育総合研究所)
- 第1分科会記録 [17KB pdfファイル]
- シンポジスト
- 第2分科会 「発達障害の脳機能に迫る -脳機能からの理解-」
- シンポジスト
- 室橋 春光 氏 (北海道大学大学院教育学研究院 教授)
- 前川 久男 氏 (筑波大学人間総合科学研究科 教授)
- コーディネーター
- 西牧 謙吾 (国立特別支援教育総合研究所)
- 司 会
- 玉木 宗久 (国立特別支援教育総合研究所)
- 第2分科会記録 [15KB pdfファイル]
- シンポジスト
- ※開催にあたってのパンフレットはこちら [328KB pdfファイル] (既に終了しています)
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