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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第198号

メールマガジン

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      国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
         第198号(令和5年9月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━
6月~8月にかけて大雨や台風が続き、東北や九州、沖縄県にお住まいの方
をはじめ全国各地域で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
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■目次
【お知らせ】
・令和5年度後期免許法認定通信教育の受講募集について
・研究成果報告書(令和4年度終了課題)公開のお知らせ
・NISE Bulletin Vol.22の刊行について
・特総研メルマガ第200号記念!みなさまからのメッセージ募集
【NISEの活動紹介】
・令和5年度インクルーシブ教育システム推進センターの事業について
【研究紹介】
・学習指導要領に基づく教育課程の編成・実施・評価・改善に関する研究
【NISEトピックス】
・特別支援教育におけるICT活用に関わる指導者研究協議会の終了報告
【NISEエッセイ】
・専門研修を振り返って~成長し続けること、伝えていくこと~
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」9月号のご案内
【アンケートのお願い】

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【1】お知らせ
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●令和5年度後期免許法認定通信教育の受講募集について

 特総研では、特別支援学校教諭免許状の取得を支援するため、免許法認定
通信教育を開設しています。
 令和5年度後期免許法認定通信教育の開設科目は次の通りです。

開設科目:
 ○視覚障害児の心理、生理及び病理(1単位)
 ○聴覚障害児の心理、生理及び病理(1単位)

講習期間:令和5年10月2日(月)~令和6年1月12日(金)

試験日:令和6年2月4日(日)

 受講を希望される場合には、受講募集要項をご確認の上、9月22日(金)
までにお申込みください。
 詳細は下記ページをご覧ください→
 http://forum.nise.go.jp/tsushin/boshu_yoko/

 また、視覚障害者教育領域、聴覚障害者教育領域の免許取得に向け、特総
研で実施している第2欄の科目に加え、放送大学で開設している第1欄、第
3欄の科目を取得できるよう、放送大学と連携し作成した案内チラシも併せ
てご参照ください→
 http://forum.nise.go.jp/tsushin/boshu_yoko/?action=common_download_main&upload_id=609

●研究成果報告書(令和4年度終了課題)公開のお知らせ

 令和4年度に終了した研究課題について、「研究成果報告書」を特総研
Webサイトに公開しましたのでお知らせします。また、研究課題ごとの成果
等を簡潔にまとめた「研究成果報告書サマリー集」もございます。是非、ご
活用ください。

○学習指導要領に基づく教育課程の編成・実施・評価・改善に関する研究
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/specialized_research/b-377
○ICT等を活用した障害のある児童生徒の指導・支援に関する研究
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/specialized_research/b-378
○障害のある子どもの就学先決定の手続きに関する研究
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/specialized_research/b-379
○通常の学級における多様な教育的ニーズのある子供の教科指導上の配慮に関する研究
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/specialized_research/b-380
○知的障害教育における授業づくりと学習評価に関する研究
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/specialized_research/b-381
○研究成果報告書サマリー集(令和4年度終了課題)
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/report_summary/r4

●NISE Bulletin Vol.22の刊行について

特総研の令和4年度における諸活動の成果等を英文でまとめた「NISE
Bulletin Vol.22」を刊行し、特総研のWebサイトに掲載しました。
 本誌では、特総研が令和4年度に実施した研究の概要、事業報告等を紹介
するとともに、文部科学省特別支援教育課が発行した特別支援教育資料【第
1部 データ編】の概要を英訳して掲載しています。

○NISE Bulletinはこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/kiyou_jarnal_bulletin/#bull


●特総研メルマガ第200号記念!みなさまからのメッセージ募集

 国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジンは、11月に第200号
を迎えます。このことを記念して、特別支援教育がより発展し未来につなが
るような、みなさまのメッセージを是非お寄せいただけないでしょうか。
 メッセージは次の4つに分類して募集します。
 1. 障害のある子どもが社会で活躍するために「望む社会像」
 2. 障害のある子どもが社会で活躍するために「望む教育」
 3. 障害のある自分が、学校生活でうれしいと感じた体験談
 4. 障害のある子どもの保護者が良かったと感じた学校の取組

 お寄せいただいたメッセージは、特総研Webサイトや本メールマガジンで
ご紹介させていただく場合がございます。なお、1及び2にお寄せいただい
たメッセージをご紹介する際は、ご所属とお名前も添えてご紹介させていた
だく予定です。

○メッセージは以下のURLからお寄せいただけます→
 https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=37312&lang=ja

締切:令和5年9月30日

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【2】NISEの活動紹介
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 前号に続き、特総研の各部・センターの活動を紹介します。

●令和5年度インクルーシブ教育システム推進センターの事業について
       インクルーシブ教育システム推進センター長 久保山 茂樹

 インクルーシブ教育システム推進センターは、共生社会の形成に向けたイ
ンクルーシブ教育システムの構築に寄与するため、1)インクルーシブ教育
システムの構築に向けて地域や学校が直面する課題に対応した「地域支援事
業」、2)インクルーシブ教育システムの国際的動向の把握や諸外国の最新
情報の収集及び海外との研究交流、3)インクルーシブ教育システム構築支
援データベース(インクルDB)提供の3つの事業を展開しています。
 1)地域支援事業は、インクルーシブ教育システム構築を目指す自治体が
企画した事業に、特総研が協働して推進することを目的としています。今年
度は16自治体に参画いただいています。8月24日には「地域支援事業推進プ
ログラム」を実施しました。各自治体から事業の進捗状況や今後の計画等を
報告いただき、アドバイザーの青山新吾氏(ノートルダム清心女子大学)か
らご助言をいただくとともに、自治体相互の交流も実施しました。今後の各
自治体の事業展開と成果に期待しながら、私たちも協働してまいります。
 昨年度の本事業については、参画自治体にご協力をいただきながら、「令
和4年度地域支援事業報告書 地域におけるインクルーシブ教育システムの
推進」を作成しました。今回からは自治体が作成したリーフレット等の資料
もカラーページで掲載しています。是非、ご覧いただきご活用ください。
 2)国際関係では、韓国国立特殊教育院で実施した「日韓特別支援教育協
議会」が大きなトピックです。5月、理事長をはじめ特総研の職員4人が訪
韓し、イ・ハンウ院長や職員の方々と直接交流し、両国の特別支援教育の現
状や課題及びその解決に向けた工夫等について情報交換を行うことができま
した。詳細は本メールマガジン第195号(令和5年6月号)をご覧ください。
 諸外国の取組に関する情報収集については、アメリカ、韓国、オーストラ
リア、イギリス、ドイツ、フランス、フィンランド、スウェーデンの8か国
を対象としています。各国の特別支援教育を専門とする大学等の研究者の方
々に特任研究員になっていただき、情報収集や資料作成等のご協力をいただ
いています。
 3)インクルDBは、インクルーシブ教育システム構築に関連する様々な情
報を広く提供する目的で公開しています。今年度、サーバーの移設を行いま
した。ほんの少しトップページが変わっていることにお気づきでしょうか。
また、ちょっぴり反応が速くなっていると思いますが、いかがでしょうか。
 インクルDBには「合理的配慮の実践事例」の590事例をはじめ、「交流及
び共同学習実践事例集」等も掲載しています。また、インクルDBを活用した
研修についてのご相談も承っています。引き続き皆様にご活用いただければ
幸いです。

○インクルーシブ教育システム推進センターの事業についてはこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center
○「令和4年度地域支援事業報告書」はこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center/regional_support_R3
○国際に関する情報はこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center/international_index
○インクルDBはこちら→
 https://inclusive.nise.go.jp/
○令和4年度インクルDBセミナーの動画はこちら→
 https://www.youtube.com/watch?v=nO0l8xWfTQE

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【3】研究紹介
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 ここでは、令和4年度に終了した研究課題について、研究概要並びに成果
報告をさせていただきます。

●学習指導要領に基づく教育課程の編成・実施・評価・改善に関する研究
                       研究代表者:吉川 知夫

 本研究では、1)教育課程の編成及び実施状況について、調査研究を通し
て状況を把握し、課題を整理すること、2)教育課程の編成・実施から評価・
改善をどのように進めるか、事例研究を通してその具体的な取組を明らかに
すること、の2点を目的として研究を実施しました。
 調査は、特別支援学級を設置する小学校及び中学校と設置主体の指定都市
教育委員会、市区町村教育委員会、小・中学部及び高等部を設置する公立特
別支援学校と設置主体の都道府県教育委員会、指定都市教育委員会を対象に
実施しました。
 調査結果から、各学校の教育課程を管理する教育委員会における「各教科
等を合わせた指導」において扱っている各教科等の授業時数の内訳の把握状
況、交流及び共同学習の実施状況を含めた小学校及び中学校の特別支援学級
における教育課程編成・実施の状況、特別支援学校の準ずる教育課程におけ
る各教科等の年間授業時数の傾向、高等部における標準単位数からの増単・
減単している科目とその理由、知的障害の教科を学ぶ教育課程における各教
科の授業時数設定や学習評価の状況、自立活動の時間における指導の設定状
況や個別の指導計画作成において指導すべき課題を明確にして指導目標及び
指導内容を設定するための取組状況、自校のカリキュラム・マネジメントを
進めるにあたっての課題などを把握することができました。
 事例研究では、小学校2校、中学校1校、特別支援学校5校に協力を依頼
し、特別支援学級における特別の教育課程に関わる作業や手続きの見直し、
学校組織体制に関する取組や、個別の指導計画作成や学習評価の工夫、特別
支援学校における自立活動の個別の指導計画作成システムの工夫や年間指導
計画モデルの活用と改善など、教育課程の改善に係る取組を進めました。
 研究内容の詳細については、下記の研究成果報告書をご覧ください。

○研究成果報告書はこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/specialized_research/b-377
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【4】NISEトピックス
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●特別支援教育におけるICT活用に関わる指導者研究協議会の終了報告

 7月27、28日に「令和5年度特別支援教育におけるICT活用に関わる指導
者研究協議会」を開催しました。本協議会は、ICT活用に関して指導的立場
にある教職員等が、それぞれの取組や課題について意見交換し、各地域の特
別支援教育におけるICT活用の推進を図ることを目的としています。今年度
は全国から82名(小・中・高等学校、特別支援学校教員及び指導主事等)に
参加頂きました。
 協議会では、各班(5~8名の12班)に分かれ「班別協議」を行いました。
協議のツールとして各班別にPadletというオンライン掲示板アプリを利用し
ました。これにより協議では、共通の課題テーマの設定から2日目の全体共
有まで一貫して議論の内容を可視化することができました。
 班別協議の間には、特総研にあるICT・教材等のデモ施設(「あしたの教
室(ICT活用実践演習室)」、「iライブラリー(教育支援機器等展示室)」、
「発達障害教育推進センター展示室」「スヌーズレン・ルーム」)を活用し
て見学と実習を行いました。本年度は新たにプログラミング教材の体験をし
て頂きました。また、ICT活用に関して教育委員会、特別支援学校、小学校
のそれぞれに特色ある取組紹介を頂きました。具体的には、青森県教育庁学
校教育課特別支援教育推進室の相坂潤先生から「特別支援学校におけるICT
を活用した確かな学力向上事業」、埼玉県立けやき特別支援学校の池田将典
先生から「けやき特別支援学校におけるICTを活用した取り組み~『つなが
り』を大切にした学び~」、東京都墨田区立緑小学校の三好恵美先生から
「特別支援学級におけるICTの活用について」をテーマにし、会場からの質
疑もしていただきました。これらの体験実習や取組紹介等を通じ、各受講者
は協議を深めていくための材料や手がかりを収集しました。
 アンケートでは受講者からは、他の都道府県参加者との協議や情報交換が
役立ったこと、その中でICT担当者としての経験や困り感を共有し、時間を
かけて検討できたこと、取組紹介では活用が進む自治体や学校の事例に大い
に刺激を受けたことや、地元へ戻ってからの成果の還元への決意などもいた
だきました。本協議会を通じて得た新たな情報や視点を、各地域での今後の
取組に活かしていただけると幸いです。
                実施ワーキンググループ長:棟方 哲弥

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【5】NISEエッセイ
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 今号は、令和3年度第三期特別支援教育専門研修を修了された田端沙織先
生からお寄せいただきました。

「専門研修を振り返って~成長し続けること、伝えていくこと~」
                田端 沙織(京都市立西総合支援学校)

 私が専門研修に参加した令和3年度は、全てオンラインでの実施でした。
スタート直後は緊張や不安から、画面越しでの発言や協議が難しく感じたこ
とを覚えています。また、参加前の自分は、これまでの知識や経験がうまく
整理できない中、思い描く理想の自分になれずに自信を失っていた時期でし
た。そのような自分が、専門研修での出会いと貴重な経験のもとで少しずつ
変化していることを実感しました。
 専門研修での講義を通して、基礎を学び直し、適切な指導支援の根拠とな
る知識技能の理解が深まりました。また、研究協議では、班長として協議班
メンバーそれぞれの得意なことや経験を活かせるよう努めました。そして、
課題研究を通して、自分が大切にしている「子どもの思いや願いを受け止め、
寄り添う」気持ちを今後の実践にどのように活かしていくかを真剣に考えま
した。専門研修での全ての経験から、前向きに考えられるようになっていく
自分に気付き、学ぶことがどんどん楽しくなり、約2か月半があっという間
に感じられるほど充実した日々でした。
 現在は、新たな立場で、専門研修での学びを「伝える」ことを実践してい
ます。相手が納得して理解できるよう、伝え方や内容を試行錯誤しながら工
夫しています。この先も教師として、一人の人間として、成長し続けられる
よう研鑽していきたいと思います。
 また、特総研の先生方や同期の研修員、協議班メンバーとの繋がりや交流
が現在も続いています。とても心強く、貴重でありがたいです。このご縁を
今後も大切にしていきたいと思います。

○京都市立西総合支援学校のWebサイトはこちら→
 https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=400503

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【6】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」9月号のご案内

 「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用問題を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障害
者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。

○9月号(8月25日発行)の掲載内容
 特別支援学校と連携し、職場実習を経て採用した人材を育てている企業へ
の取材、障害者雇用支援月間における絵画・写真コンテスト入賞作品

○最新号URL:https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html

*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。

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【7】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
 
○アンケートはこちら→
 https://forms.office.com/r/T5VzTxT5CZ
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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第198号(令和5年9月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
           E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
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> 発達障害の情報を知りたいとき
 【発達障害教育推進センターWebサイト】
 http://cpedd.nise.go.jp/
 【発達障害ナビポータル】
 https://hattatsu.go.jp/

>「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の実践事例が知りたいとき
 【インクルDB】
 https://inclusive.nise.go.jp/

> インターネットで講義を聴講したいとき
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