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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第202号

メールマガジン

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      国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
         第202号(令和6年1月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━

令和6年能登半島地震により犠牲となられた方々に心よりお悔やみ申し上げ
ますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
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■目次
【新年のご挨拶】
【お知らせ】
・令和5年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
・テーマ別研究「外国人等班」公開研究協議会のお知らせ
・研究職員の公募について
【NISEトピックス】
・令和5年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会 実施報告
【連載コーナー】
・特別研究員だより〈第4回〉
【NISEエッセイ】
・「久里浜での日々」
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」1月号のご案内
【アンケートのお願い】

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【新年のご挨拶】
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 元旦に発生した令和6年能登半島地震により犠牲となられた方々に心より
お悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げ
ます。

 私は、理事長に就任し2回目の新年を迎えました。
 昨年を振り返ってみると、5月にコロナ感染症が5類に分類されたことも
あり、海外も含めた視察者の増加や11月の研究所公開を人数制限なしで実施
し約470名に来ていただくことができたこと、メルマガ配信が17年にわたり続
けることができ、記念号の200号を配信できたことが挙げられます。
 何よりお伝えしたいのは、8月に文部科学大臣より「令和4年度における
業務の実績に関する評価」通知をいただき、「研究A評価」、「研修S評価」、
「情報発信A評価」と、それぞれに前年度を上回る高い評価をいただきました。
 今後も特別支援教育を担っておられる皆様の期待に応えられるよう取り組
んでいきます。
 また、特総研のことではありませんが、3月にWBC(ワールドベースボール
クラシック)で日本が14年ぶりに優勝し、日本中に勇気・元気・活気を与え
てくれました。各選手のプレーもそうですが、一番印象に残っているのは、
試合前の円陣を組んでグランドに向かう前の最後の「さぁ、いこう」の掛け
声です。チーム全員の気持ちを引き締め同じ方向に向かわせる言葉、これも
優勝を成し遂げるに当たってのアイテム、必要なものだったと確信していま
す。
 今年も早速に来週10日から2ヵ月にわたる「第三期特別支援教育専門研修」
を開講します。また、今月25日には「発達障害教育実践セミナー」の実施、
2月2日には「障害のある外国人児童生徒等の学びの充実に向けて」をテー
マとする協議会を実施し、その様子を公開するとともに、3月3日には特総
研の研究成果を広く公表することを目的とした「研究所セミナー」を開催す
るなど、各担当研究職員、運営職員は慌ただしく準備を進めています。
 取り急ぎ開催の早いものを幾つか紹介しましたが、このような協議会・セ
ミナーの開催情報につきましては、本「NISEメールマガジン」でも発信して
いきますので注視していただければと思います。
 最後になりますが「障害のある子供一人一人の教育的ニーズに対応した教
育の実現に貢献する」ための取組みとして、「特別支援教育に係る実際的・
総合的研究の推進」、「各都道府県等の中核的教員を対象とした指導者の養
成」、「情報普及の充実」の活動を中心に役職員一同、気持ちを引き締め今
年も努力してまいります。チーム特総研、皆で「さぁ、いこう」。

              独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所
              理事長 中村 信一

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【1】お知らせ
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●令和5年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について

 本年度の研究所セミナーは、「共生社会の形成に向けた特別支援教育の展
開」をテーマに、学術総合センター『一橋講堂』にて、開催いたします。プ
ログラムの一部を除きYouTubeライブ配信もいたします。

日時:令和6年3月3日(日) 9:45~15:30
定員:会場450名、先着順(YouTubeライブ配信は定員なし。)
   ※ YouTubeライブ配信をご希望の方もお申し込みが必要です。
申込期間(予定):令和6年1月15日(月)~2月16日(金)

〇令和5年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの詳細はこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/special_seminar/r5

●テーマ別研究「外国人等班」公開研究協議会のお知らせ

 特総研では、令和3年度から令和7年度の5年間の計画で、「障害のある
外国人児童生徒等(外国籍・日本国籍含む)の学びの充実に向けた研究」に
取り組んでいるところです。本年度(令和5年度)は、計画の中間年に当た
り、これまでの取組や課題を整理し、今後の研究に繋げていくことを目的に、
公開研究協議会を企画いたしました。本協議会の様子をご視聴いただくこと
ができますので、ぜひ、お申込みください。

日時:2024年2月2日(金) 13:30~16:00
対象:特別支援教育及び外国につながりのある子供の教育に関わりのある教
   職員等
開催方法:YouTube liveによるオンライン配信
 申し込み締め切り後1週間程度で、ご登録いただいたメールアドレス宛に、
 YouTube liveのURLをお知らせいたします。
 ※本協議会はYouTube Liveでの配信のため、ご視聴のみとなります。
 ご意見、ご感想等は、協議会終了後のアンケートにてお寄せください。
定員:200名
内容:
 13:30~ 開会(挨拶と本会の趣旨)
 13:40~ シンポジウム
      テーマ 障害のある外国人児童生徒等の学びの充実に向けて
      研究概要と論点整理 
       ・全国の就学状況調査から 
       ・神奈川県内市町村体制整備調査から  
      横浜市の取組
      横須賀市の取組
      国立障害者リハビリテーションセンターの取組
      研究協力者及び研究協力機関との協議(論点に沿って)
 16:00  閉会

〇公開研究協議会のご案内はこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/news/2023/1212_2 
 申込締切:2024年1月17日(木)

●研究職員の公募について

 令和7年4月1日採用予定の研究職員を公募しております。

 【採用予定職種】
  任期付研究職員
  (上席総括研究員、総括研究員、主任研究員又は研究員のいずれか。
   採用職種は、経歴等を勘案して決定する。)
  任期:
   任期付(任期は3年以内、再任の場合あり)。
   ただし、勤務実績等を勘案し、任期なしとなることもある。
  募集人員:
   若干名
  担当職務:
   所属部署(部又はセンター)に加え、研究班・チームに所属し、
   主として下記の職務に従事する。
  (1)特別支援教育における実際的な研究
    1)国の政策課題に対応する研究
    2)教育現場の喫緊の課題に対応する研究
    3)障害種別等の基礎的研究活動
  (2)本研究所が実施する研修等における講義・演習及び本研究所が
    実施する諸事業の担当
  (3)所属部署における業務

 【応募資格】
 (1)修士以上の学位(採用予定日までに取得見込みを含む)又は
    それと同等の研究業績を有すること。
 (2)視覚障害教育分野又は聴覚障害教育分野のいずれかの特別支援教育
    に関する研究業績(実践に関する研究発表等を含む)があること。
 (3)上記(2)の研究業績と同じ分野における障害のある子どもの
    教育経験(教育行政を含む)があることが望ましい。

 【採用予定日】
   令和7年4月1日(応相談)

 【応募期限】
   令和6年1月25日(木)正午必着

 応募方法や提出書類などの詳細は、特総研Webサイトをご覧ください。

○採用案内はこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/others/recruit 

 なお、特総研における研究活動や組織体制、所属部署における業務の内容
については、研究所要覧をご参照ください。

○国立特別支援教育総合研究所要覧2023はこちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/seminar_materials/handbook_2023 


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【2】NISEトピックス
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●令和5年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会 実施報告

 令和5年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会を、11月22日(水)に
オンラインで実施しました。本協議会は、インクルーシブ教育システムの充
実に向けて、各都道府県等において障害のある幼児児童生徒と障害のない幼
児児童生徒との交流及び共同学習を推進する立場にある教職員による研究協
議等を通じ、各地域における交流及び共同学習と障害の理解推進を図ること
を目的としています。本年度は、全国の小学校、中学校、特別支援学校の教
職員並びに教育委員会、教育センター指導主事80名が参加しました。
 本協議会では、はじめに、文部科学省の加藤宏昭特別支援教育調査官から
行政説明をいただきました。続いて、取組紹介として、東京都豊島区教育委
員会 菱田行記氏から「交流及び共同学習の充実に向けた取組」、長野県伊那
養護学校 塩入健氏から「特別支援学校における交流及び共同学習の充実に向
けた取り組み」、名古屋市立森孝中学校 酒井直人氏から「森孝中学校におけ
る交流及び共同学習の充実に向けた取組」について、それぞれご発表をいた
だきました。
 その後、12の班に分かれ、行政説明や取組紹介の内容と、各参加者から提
出された事前レポートに基づいた班別協議を行いました。班別協議終了後は
「交流及び共同学習を推進する上での行政の課題」、「異なる学校間におけ
る交流及び共同学習の推進(居住地校交流・学校間交流等)」、「特別支援
学級と通常の学級の交流及び共同学習の推進」の3つのテーマごとに班別協
議の内容共有を行いました。
 最後に、加藤宏昭特別支援教育調査官から協議会全体への講評をいただき
ました。
 本協議会を通して得られた情報や意見交換が、今後の各地域や学校におけ
る交流及び共同学習の取組の更なる充実に繋がることを期待します。
       実施ワーキンググループ長:研修事業部 総括研究員 吉川 和幸

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【3】連載コーナー
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●特別研究員だより〈第4回〉

 前号に引き続き、特総研が取り組む重点課題研究の各チームの一員として
研究に参画し、各地域の課題の解決に向けた研究に取り組んでいる特別研究
員の先生方から、活動を紹介していただきます。

            「学び多き、久里浜」              
          特別研究員 綿谷 衛(埼玉県立川越特別支援学校)

 久里浜の海を見ながら走ることや六角食堂のおいしいご飯を食べることな
ど、毎日にたくさんの楽しみがあり、心身ともに充実した生活を送っていま
す。
 私は、「特別支援教育に係る教育課程の基準等に関する研究」に特別研究
員として参画しており、これまでに文献レビューや研究協力校への聞き取り
調査に携わってきました。視野を広げて教育課程の考え方について学ぶこと
ができ、大変、貴重な経験となっています。
 また、埼玉県の特別支援学校(知的障害)を訪問し、教育課程の編成・実
施等の状況及びカリキュラム・マネジメントに係る聞き取り調査を行いまし
た。20代、30代の年齢層の教員が増加する中、若い層の専門性を高めて組織
全体でカリキュラム・マネジメントを進めていることや、これまでの理念と
実践を大事にしながら、社会の動向や変化を踏まえたカリキュラム・マネジ
メントを進めていることなど、各校の工夫について知ることができました。
 特総研での勤務も残り3か月となりましたが、全国各地の特別支援学校(
知的障害)の教育課程の編成・実施等に関する取組についての情報収集を行
い、組織全体で学習指導要領に基づいたカリキュラム・マネジメントを進め
るための知見をさらに深め、埼玉県の特別支援教育に寄与できるように精進
してまいります。

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【4】NISEエッセイ
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 今号は、平成30年度第三期特別支援教育専門研修を修了された髙岩杏子先
生からお寄せいただきました。

            「久里浜での日々」             
              福岡県立福岡聴覚特別支援学校 髙岩 杏子

 2か月間子ども達と離れ、久里浜で研修の日々を送ることに不安な気持ち
いっぱいで到着した特総研。開講式後、宅配便で送った段ボールを階段で部
屋まで運びながら、「大変な日々が始まるな」と思った初日でした。  
 しかし、様々な分野でご活躍されている先生方の講義を受け始めると、特
別支援教育について、また、その背景について幅広く学ぶことができ、当初
の不安はすぐに期待へと変わりました。全国から集まった先生方との協議や
情報交換は、すべて新鮮で実践意欲を掻き立てられました。現場に戻ったら、
所属校の先生方に伝えて早く実践したい!とわくわくしたことを思い出しま
す。「見えることだけではなく、その背景にも目を向けて子どもや保護者に
寄り添った支援を行うこと」「今までの聴覚障害教育の伝統を継承しながら、
新しい教育方法を取り入れていくこと」は、現在も大切に実践していること
です。
 研修を受けてから4年が過ぎた今でも、仲間と連絡を取り情報交換をして
います。久里浜での日々は、様々な考えに触れることができ、自分の視野を
広げ、全国に仲間を作ることができた貴重な日々でした。このような機会を
与えてくださり、本当にありがとうございました。

○福岡県立福岡聴覚特別支援学校のWebサイトは、こちら→
 https://fukuoka-hss.fku.ed.jp/Default2.aspx 

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【5】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」1月号のご案内

 「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用問題を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障害
者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。

○1月号(12月25日発行)の掲載内容
 特別支援学級にいた生徒などの受け皿となり、学校生活のなかで、社会で
必要な「人間力」を身に着けるなどの専修学校の取組み ほか

〇最新号URL:https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html 

*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。

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【6】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、
 ご協力のほどよろしくお願いいたします。
 
○アンケートはこちら→
 https://forms.office.com/r/dKymeqtuqs 
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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第202号(令和6年1月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
           E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
          ([アットマーク]を@にして送信してください。)

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 いてはこちら→
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 【発達障害ナビポータル】
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>「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の実践事例が知りたいとき
 【インクルDB】
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