国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第207号
メールマガジン
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国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
第207号(令和6年6月号)
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■目次
【お知らせ】
・「令和6年度 幼児班 夏のセミナー」開催日程のご案内
・「2024年度 日韓特別支援教育協議会」開催日程のご案内
【NISEの活動紹介】
・令和6年度の研修事業部の活動について
【NISEトピックス】
・「特別支援教育と高専テクノロジーの連携」特総研と高専機構との研究連
携協力協定について
【特総研ジャーナルの紹介】
・事業報告について
【「特別支援教育、まずはここから!」特別支援教育リーフの紹介】
【NISEエッセイ】
・~研修を振り返って~
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」6月号のご案内
【アンケートのお願い】
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【1】お知らせ
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●「令和6年度 幼児班 夏のセミナー」開催日程のご案内
今夏、特総研 幼児班は「インクルーシブな保育について一緒に考えてみ
ませんか」と題してセミナーを開催いたします。本セミナーは、幼児班の研
究活動の成果を、保育現場の先生方をはじめ、特別な支援を要する子どもの
保育に関心のある皆様に普及することを目的として実施するものです。現在、
以下の日時等でセミナーの開催を予定しております。
申し込み方法等のご案内は、次月号にてお知らせいたします。皆様のご参
加をお待ちしております。
日時:令和6年8月28日(水)13:30~15:30
方法:Zoomウェビナーによるリモート配信(ライブ) 字幕付き
当日のみの配信とし、後日の配信はございません。
内容:講演 「インクルーシブな保育実践を通して考えたこと」
(共立女子大学 教授 広瀬由紀 氏)
話題提供「私たちが見て、聞いて、学んだ、インクルーシブな保育の
工夫」
(国立特別支援教育総合研究所 幼児班)
申し込み:次月号にてご案内いたします。
●「2024年度 日韓特別支援教育協議会」開催日程のご案内
「共生社会の実現に向けた障害理解教育の取組」をテーマとし、日韓特別
支援教育協議会を開催いたします。本協議会は、日本及び韓国の特別支援教
育における政策や実践、現状や今後の課題についての情報共有及び協議を行
うことを目的としております。
日時:令和6年7月18日(木)13:10~16:50
方法:YouTube Liveによる配信
当日のみの配信とし、後日の配信はございません。
UDトークによる文字通訳を予定しています。
内容:発表(韓国)「韓国国立特殊教育院の現状と主な事業の紹介」
「韓国における統合教育政策の方向‐障害理解教育を
中心に」
(日本)「国立特別支援教育総合研究所の現状と主な事業の紹
介」
「共生社会の担い手を育む教育に関する研究―障害理
解教育の検討を中心にー」
研究協議
※お申込み方法等、詳細は下記のURLよりご覧ください。
※お申込み締切りは、令和6年7月10日(水)です。
〇日韓特別支援教育協議会の詳細はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center/international_index/01/kyougikai
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【2】NISEの活動紹介
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前号に続き、特総研の各部・センターの活動を紹介します。
●令和6年度の研修事業部の活動について
吉川 知夫(研修事業部/上席総括研究員)
特総研は、特別支援教育に関するナショナルセンターとして、特総研の実
践的な研究成果を踏まえ、各都道府県等における特別支援教育政策や教育実
践等の推進に寄与する指導者の養成や資質向上に関わる支援を行っています。
指導者の養成を目的とした研修では、障害種別にコース・プログラムを設
け、その専門性と指導力の向上を図る特別支援教育専門研修と、特別支援教
育政策上や教育現場等の喫緊の課題に対応する指導者研究協議会・セミナー
等を実施しています。特別支援教育専門研修は、来所宿泊とオンラインを組
み合わせた約2か月間の研修です。今年度は、来所宿泊4週間、オンライン
5週間での研修を計画しています。指導者研究協議会としては、「特別支援
教育におけるICT活用」、「高等学校における通級による指導」、「交流及
び共同学習」に関わる協議会、セミナーとしては、「発達障害教育実践セミ
ナー」、また、全国特別支援学校長会との連携研修として、「特別支援学校
寄宿舎指導実践協議会」を開催します。これらは、講義等のオンデマンド配
信(一定の期間内)と同時双方向型のオンライン配信(1日)の組み合わせ、
または、講義等のオンデマンド配信(一定の期間内)と来所宿泊(1泊2日)
を組み合わせて開催する予定です。
資質向上に関わる支援では、各都道府県等における障害のある児童生徒等
の教育に携わる教員をはじめ、幅広い教員等の資質向上を支援します。具体
的には、インターネットによる講義配信「NISE学びラボ〜特別支援教育eラ
ーニング〜」です(パソコンやタブレット、スマートフォンから視聴可能)。
令和6年4月現在、174の講義を「特別支援教育全般」、「障害種別の専門
性」、「通常の学級における学びの困難さに応じた指導」に分類し、配信し
ています。また、それぞれのニーズに合わせて研修できるように、「特別支
援教育コーディネーターになったら」のような研修プログラムも用意してい
ます。さらに、各学校や教育センター等での研修に活用できる便利な機能も
備えています。このほか、免許法認定通信教育として、視覚障害者教育及び
聴覚障害者教育領域の第2欄の講義、「教育課程及び指導法」、「心理、生
理及び病理」を配信し、特別支援教育の免許状保有率の向上に寄与していま
す。今年度は前期に、「心理、生理及び病理」後期に「教育課程及び指導法」
を開設します。是非、ご活用ください。
〇研修事業計画はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/training_main/training_project_plan
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【3】NISEトピックス
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●「特別支援教育と高専テクノロジーの連携」特総研と高専機構との研究連
携協力協定について
特総研では、特別支援教育に関わる教職員、関係団体等の広いネットワー
クがあり、調査・研究、研修、情報普及等で成果をあげています。
一方、国立高等専門学校機構(高専機構。傘下51校)は、特別支援教育を
受ける子供たちを支援する機器(※)やICT関係の開発で成果をあげていま
す。
(※ICTを含む障害児・者支援機器。Assistive Technology=AT機器と呼ば
れます。)
この度、特総研と高専機構では、互いに成果を提供し合うなど連携協力し、
特別支援教育を受ける子供たちへの教育と関係するテクノロジーの一層の充
実を図るものとして、令和6年3月15日、研究連携協力協定を締結しました。
今後、双方の連携・協力のもと、取り組みを進めることとしています。
<参考> 高等専門学校(高専)について
高専は、中学校卒業後、本科5年一貫の教育によって高度な専門性を持つ
技術者等を育成するユニークな高等教育機関で、全国に国立51校、公立3校、
私立3校があります。毎年開催されているNHK等が主催する「高専ロボコン」
でも有名です。
高専の教員は、高専学生の教育にあたる一方、専門的で高度な技術科学の
研究を行っています。AT機器研究に取り組む教員は多く、各地で高専の教員
が個別に地域の特別支援学校等と連携して取り組んでいる例も見られます。
〇高専機構HPはこちら→
https://www.kosen-k.go.jp/
〇国立高専研究情報ポータル→
https://research.kosen-k.go.jp/
<AT機器の研究の例>
〇重度肢体不自由児のコミュニケーション獲得支援システムの研究→
https://research.kosen-k.go.jp/file/3360
〇AR(拡張現実)を使って単語を覚える研究→
https://research.kosen-k.go.jp/file/3465
〇視線入力で車いすを動かす研究→
https://research.kosen-k.go.jp/file/4219
〇高専のAT機器研究(KOSEN-AT)→
https://www.kosen-at.com/
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【4】特総研ジャーナルの紹介
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●事業報告について
特総研では、特総研の研究をはじめとする様々な活動内容を紹介する「国
立特別支援教育総合研究所ジャーナル(通称:特総研ジャーナル)」を毎年
作成し、Webサイトに掲載しています。今年の4月に刊行した特総研ジャー
ナル最新号の内容を4回に分けて紹介します。
今号は、事業報告について紹介します。
-事業報告-
令和5年度の各部・センターで行った事業について、紹介しております。
部・センターにより、実施内容を網羅的に紹介する内容であったり、主な事
業に着目して紹介する内容であったりと、部・センターの活動の特色をお伝
えしております。
○国立特別支援教育総合研究所ジャーナル第13号はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/cabinets/cabinet_files/download/1079/6bf7c8c7ec87659c180e26cf31133108?frame_id=1235
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【5】「特別支援教育、まずはここから!」特別支援教育リーフの紹介
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特別支援教育リーフとは
今まで特別支援教育を学ぶことがなかった先生や、特別支援教育を担当す
ることになったが何をどこから学べばよいか戸惑っている先生に、ぜひとも
読んでいただきたいのが「特別支援教育リーフ」です。「特別支援教育リー
フ」では、どのように取り組んでいけばよいのか、きっかけやヒントとなる
内容をテーマごとにまとめています。
【この時期おススメのリーフ2選!】
●特別支援教育リーフVol.13 障害のある子供へのキャリア教育
特別支援学級の担任の先生にぜひとも読んでいただきたいリーフです。す
べての子供が生涯にわたって自分らしく生きていくためにどうしたらよいか
を一緒に考えてみませんか?「キャリア教育」が目指すものや障害のある子
供への「キャリア教育」などを紹介しています。
〇特別支援教育リーフVol.13はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/cabinets/cabinet_files/download/1079/01f03d1e30418f1ba4fd500b1c69effc?frame_id=1235
●特別支援教育リーフVol.14 キャリア・パスポートの作成
通常の学級の担任の先生や特別支援学級の担任の先生にぜひとも読んでい
ただきたいリーフです。一人一人の子供の「自分らしい生き方」を目指し、
キャリア・パスポートを活用してみませんか?キャリア・パスポートが果た
す役割やキャリア・パスポートを有効に活用するために必要なことなどを紹
介しています。
〇特別支援教育リーフVol.14はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/cabinets/cabinet_files/download/1079/fd067905a9166a944046207c69a6ca8c?frame_id=1235
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【6】NISEエッセイ
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今号は、令和4年度第三期特別支援教育専門研修を修了された伊藤匡哉先
生よりお寄せいただきました。
~研修を振り返って~
「研修を終えて ~仲間とのつながり~」
学校法人余合学園師勝幼稚園・西春幼稚園 伊藤匡哉
新型コロナウイルスの感染拡大を抑制しようと対策に講じていた中、はじ
まった特総研の専門研修。私の参加した令和4年度第三期専門研修はオンラ
ライン研修と実地研修のハイブリッド型でした。研修員の仲間と画面越しに
顔を合わせ、横須賀の地にて対面できた喜びは今でも鮮明に覚えており、ま
るで芸能人にあったかのような感覚でした。
この研修は私にとって特別な学びとなりました。特別支援教育のことや発
達障害などの知識理解はもちろんのこと、ここでしか味わうことのできない
熱量や人のあたたかさがありました。支援体制をどのようにしていくのか、
支援はどうしたら広がっていくのか、還元できることはなにか、自立活動を
どう設定していくかなど、夜まで話し合った日々は、この研修に参加してい
なかったら得られない貴重な経験です。大人になってこんなにも頼もしい仲
間と繋がれるとは思いもよりませんでした。なにより、幼稚園、小学校、中
学校、高等学校、特別支援学校の先生方が一堂に会して、それぞれの立場で
の現状や課題を知れることは、これまでの学びを飛躍するものとなりました。
専門研修を終え、1年が経った今でも、研修員の仲間とは繋がっています。
オンラインで近況報告をしたり、自己研修を開いたりと盛り上がりは後を絶
ちません。いつでも相談ができる、顔を見合わせると元気が出る、そんな切
磋琢磨し合える仲間に出会えたことを嬉しく思うと同時に、深く感謝いたし
ます。
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【7】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」6月号のご案内
「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用の情報を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障
害者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。
○6月号(5月25日発行)の掲載内容
再生資源を取り扱う企業で、安全を確保しながら障害のある社員らが安心
して働き続けられる職場環境づくりに取り組んでいる事例 ほか
○最新号URL
https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html
*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。
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【8】アンケートのお願い
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今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
○アンケートはこちら→
https://forms.office.com/r/aBDnnUtMdp
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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第207号(令和6年6月号)
発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
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【発達障害教育推進センターWebサイト】
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【発達障害ナビポータル】
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>「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の実践事例が知りたいとき
【インクルDB】
https://inclusive.nise.go.jp/
> インターネットで講義を聴講したいとき
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/online
> 免許法認定通信教育について
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> 教育支援機器、教材について知りたいとき
https://forum.nise.go.jp/ilibrary/
> NISE基金について
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