国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第214号
メールマガジン
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国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
第214号(令和7年1月号)
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■目次
【新年のご挨拶】
【お知らせ】
・令和6年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
【NISEトピックス】
・令和6年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会実施報告
・「第3回及び第4回広島大学・特総研ジョイントセミナー」実施報告
【「特別支援教育、まずはここから!」特別支援教育リーフの紹介】
【NISEエッセイ】
・~研修を振り返って~
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」1月号のご案内
・~就労支援のためのアセスメントシート~
【アンケートのお願い】
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【新年のご挨拶】
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明けましておめでとうございます。皆様には、新しい年を穏やかにお迎え
のことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃から、当研究所の活動に御
理解と御協力をいただいておりますこと、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、3月に広島大学と共同国際シンポジウムを
開催、国立高等専門学校機構との連携協定を締結しました。7月以降、韓国
国立特殊教育院との特別支援教育協議会をはじめとするオンラインセミナー
や協議会を毎月開催し、多くの教育関係者に聴講いただきました。また、研
究所公開の開催や海外も含めた視察の受け入れを通じ、約1,000名の皆様を
特総研にお迎えしたほか、Xによる情報発信もスタートしたことで、教育関
係者にとどまらず保健・医療・福祉関係の方、保護者の方、企業の方など多
くの方に特総研を知っていただく機会をもつことができました。
本年も早速、8日から2ヵ月にわたる「第三期特別支援教育専門研修」を
開講致します。また、今月30日には「発達障害教育実践セミナー」の実施、
3月8日には特総研の研究成果を広く公表する「研究所セミナー」の開催を
予定するなど、引き続き様々な形で皆様と繋がっていければと考えておりま
す。
さらに、4月からは、第5期中期目標期間の最終年度を迎えます。令和3
年度からの5年間の成果を総括し、さらには、令和8年度から始まる第6期
中期目標期間を見据えて今後の特総研について考える、非常に重要な1年と
なります。
特別支援教育のナショナルセンターとして、障害のある子供一人一人の教
育的ニーズに対応した教育の実現に一層貢献できるよう、役職員一同、気持
ちを引き締め今年も努力してまいります。
独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所
理事長 中村 信一
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【1】お知らせ
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●令和6年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
本年度の研究所セミナーは、「共生社会の形成に向けた特別支援教育の展
開」をテーマに、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、開催いた
します。プログラムの一部を除きYouTubeライブ配信もいたします。
日時:令和7年3月8日(土) 9時30分~16時15分
定員: 会場500名 (先着申込順)
YouTubeライブ配信は定員なし
※ YouTubeライブ配信をご希望の方もお申し込みが必要です。
申込期間(予定):令和7年1月14日(火)~2月14日(金)
〇令和6年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの詳細はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/special_seminar/r6
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【2】NISEトピックス
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●令和6年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会実施報告
令和6年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会を、11月27日(水)に
オンラインで実施しました。本協議会は、インクルーシブ教育システムの充
実に向けて、各都道府県等において障害のある幼児児童生徒と障害のない幼
児児童生徒との交流及び共同学習を推進する立場にある教職員による研究協
議等を通じ、各地域における交流及び共同学習と障害の理解推進を図ること
を目的としています。
本年度は、全国の小学校、中学校、特別支援学校等の教職員並びに教育委
員会、教育センター指導主事90名が参加しました。
本協議会では、開会、オリエンテーション後に、13の班に分かれ、班別協
議(1)を行い、各参加者から提出された事前レポートに基づき、各校におけ
る取組の現状と課題の共有を行いました。
続いて、取組紹介として、地域(教育委員会)における交流及び共同学習
の充実に向けた取組について、山梨県教育委員会 高橋正幸主幹・指導主事
より、特別支援学校における交流及び共同学習の充実に向けた取組について、
山梨県立ふじざくら支援学校 田村沙織教諭より、小中学校における交流及
び共同学習の充実に向けた取組について、品川区教育委員会事務局教育総合
支援センター 西岡裕香指導主事と品川区立浜川中学校 自閉症・情緒障害
特別支援学級 E組主任 佐藤栄子教諭より、それぞれご発表をいただきま
した。そして、各取組について、文部科学省の村上学特別支援教育調査官か
ら講評をいただきました。
その後、事前視聴いただいている行政説明等の配信内容や取組紹介の内容、
村上調査官の講評、そして、班別協議(1)の内容を踏まえ、研究協議(2)を
行いました。研究協議会(2)では、課題解決に向けた方策を含めて、とても
活発な協議が行われました。
班別協議終了後は、「交流及び共同学習を推進する上での行政の課題」、
「異なる学校間における交流及び共同学習の推進(居住地校交流・学校間交
流等)」、「特別支援学級と通常の学級の交流及び共同学習の推進」の3つ
のテーマごとに班別協議の内容共有を行いました。
最後に、村上調査官から協議会全体への講評をいただきました。
本協議会を通して得られた情報や意見交換が、今後の各地域や学校におけ
る交流及び共同学習の取組の更なる充実に繋がることを期待します。
実施ワーキンググループ長:情報・支援部 総括研究員 小澤 至賢
●「第3回及び第4回広島大学・特総研ジョイントセミナー」実施報告
令和6年11月23日(土)にANAクラウンプラザホテル広島を会場に、広島
大学と特総研の第3回ジョイントセミナーが開催されました。オンライン参
加者197名、対面参加者124名と教育関係者を中心に多くの分野から参加いた
だきました。テーマは「ダイバーシティ、インクルージョンとウェルビーイ
ングの新たな連携」で、国内外の専門家4名が講演しました。広島大学 理
事 鈴木由美子氏と特総研 理事 清重隆信からの開会のご挨拶の後、ロン
ドン大学経済学部 助教 Alberto Prati氏、コロラド大学ボルダー校 副
学長 Jessica Doty氏、広島大学病院ゲノム医療センター 教授 檜井孝夫
氏から基調講演をいただきました。また、特総研 総括研究員 大崎博史か
らは「学校現場で医療との連携が必要な子供たちのウェルビーイングをめざ
して」と題する基調講演を行いました。パネルディスカッションでは、広島
大学D&I推進機構教授 川合紀宗氏のファシリテートにより意見交換が進め
られ活発な議論を通して、ウェルビーイングを単一の視点からとらえるので
はなく、多様な視点から総合的に理解し、実践することの重要性が示唆されました。
続けて第4回ジョイントセミナーは、令和6年12月8日(日)に広島大学
フェニックス国際センターMIRAI CREAを会場に、オンライン参加者182名、対
面参加者39名の教育関係者等の参加を得て、開催されました。テーマは「外
国にルーツのある子どもたちのインクルーシブ教育」で、国内外の専門家3
名が講演しました。広島大学特別支援教育実践センター 特任教授
Dianne Chambers氏と特総研 上席総括研究員 牧野泰美からの開会挨拶の後、
テキサス大学オースティン校 准教授 North Cooc氏、広島大学大学院 准
教授 奥村安寿子氏から講演がありました。また、特総研 総括研究員 滑
川典宏からは「外国にルーツのある障害のある子どもの学び」と題する講演
を行いました。ディスカッションでは、広島大学 特任准教授 大森万理子
氏のファシリテートにより、言語習得と学力の関係性は複雑に絡み合ってい
るが、共生社会の実現を目指して、一人一人を大切にする取組の重要性は変
わらない等、活発な議論が展開されました。
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【3】「特別支援教育、まずはここから!」特別支援教育リーフの紹介
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特別支援教育リーフの紹介
「Advance(発展編)」
特別支援教育リーフとは
今まで特別支援教育を学ぶことがなかった先生や、特別支援教育を担当す
ることになったが何をどこから学べばよいか戸惑っている先生に、ぜひとも
読んでいただきたいのが「特別支援教育リーフ」です。「特別支援教育リー
フ」では、どのように取り組んでいけばよいのか、きっかけやヒントとなる
内容をテーマごとにまとめています。
【Advance(発展編)】
特別支援教育リーフVol.3 学習や生活を豊かにするICT
ICTを使って子供の学習や生活が豊かになるように工夫してみませんか?困
難さのある子供たちへの活用や学習やコミュニケーションを支えるための活
用、授業本来の目的に向かう余裕を作る活用などを紹介しています。
〇特別支援教育リーフVol.3はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/cabinets/cabinet_files/download/1079/069f9a515caa61b3c9e97b43e9eb835d?frame_id=1235
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【4】NISEエッセイ
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今号は、平成29年度第一期特別支援教育専門研修を修了された榊原知恵先
生よりお寄せいただきました。
~研修を振り返って~
かけがえのない時間
長崎県立時和特別支援学校 榊原知恵
私は平成29年5月に久里浜の地を踏みました。不安もありましたが、これ
からの生活に期待の気持ちが大きかったことをよく覚えています。
特総研で過ごした日々はかけがえのない時間でした。豪華な講師陣による
講義は、毎回、心地よい緊張感があり、聞き逃してはならないという思いで、
楽しく学んでいたことを思い出します。
夜や休日には、食事を囲みながら多くのことを仲間と語り合いました。講
義のこと、学校のこと、各々の思い・・・。たくさん考え、たくさん笑いま
した。私は肢体不自由教育コースでしたが、視覚障害教育、聴覚障害教育、
病弱教育のコースの仲間も一緒だったので、肢体不自由教育の話はもちろん
のこと、他校種の話も聞くことができ、自分の世界が広がりました。
仲間との出会いは私の宝物です。現在でも仲間とのネットワークは続いて
おり、質問し合ったり、情報を共有したりしています。仲間が頑張っている
ことを聞くと、私も頑張ろうという気持ちになります。仲間の存在が、私の
エネルギーの一部になっていることは間違いありません。これからも仲間と
ともに、成長していきたいです。
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【5】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」1月号のご案内
「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用の情報を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障
害者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。
○1月号(12月25日発行)の掲載内容
電子制御機器を手掛ける会社で、ジョブコーチを中心に支援体制を整え、
従業員が活き活きと働ける職場環境づくりを図っている企業事例 ほか
○最新号についてはこちら→
https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html
*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。
●~就労支援のためのアセスメントシート~
JEED障害者職業総合センター研究部門が開発した「就労支援のためのアセ
スメントシート」は、就労に関する情報をご本人と支援者が協同で収集・整
理するとともに、「個人と環境の相互作用」を重視したアセスメントが実施
できるツールとして、令和7年10月に創設される「就労選択支援」における
標準的なツールにも位置づけられています。ぜひご活用ください。
〇アセスメントシート/活用の手引のダウンロードはこちら→
https://www.nivr.jeed.go.jp/research/kyouzai/kyouzai79.html
〇お問い合わせ先はこちら→
研究企画部企画調整室 E-mail:kikakubu@jeed.go.jp
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【6】アンケートのお願い
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今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
○アンケートはこちら→
https://forms.office.com/r/9WXASytya4
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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第214号(令和7年1月号)
発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
([アットマーク]を@にして送信してください。)
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> 特総研X公式アカウント
https://x.com/nise_japan
> 発達障害の情報を知りたいとき
【発達障害教育推進センターWebサイト】
https://cpedd.nise.go.jp/
【発達障害ナビポータル】
https://hattatsu.go.jp/
>「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の実践事例が知りたいとき
【インクルDB】
https://inclusive.nise.go.jp/
> インターネットで講義を聴講したいとき
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/online
> 免許法認定通信教育について
https://forum.nise.go.jp/tsushin/
> 教育支援機器、教材について知りたいとき
https://kyozai.nise.go.jp/
> NISE基金について
https://www.nise.go.jp/nc/fund
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