研究概要
本研究は、重層的な指導・支援の充実に向けて、通常の学級における個に応じた指導・支援の在り方を検討することを目的とする。
具体的には、通常の学級担任が子供の困難さの背景要因に着目し、適切な手立てを講じる際に直面している困難や制約の実態を把握する。その上で、指導・支援を支える校内体制、教員の専門性、授業づくりや学級経営上の工夫などの要素を整理し、それらの相互の関係性を構造的に検討する。
なお、本研究の実施に当たっては、令和5年度から令和7年度に実施した重点課題研究「多様な教育的ニーズのある子供の学びの場の充実に関する研究」で示された4観点22項目及び、令和3年度から令和4年度に実施した重点課題研究「通常の学級における多様な教育的ニーズのある子供の教科指導上の配慮に関する研究」で示された「教科指導上の個に応じた配慮を考える流れ」、平成20年度から平成21年度に実施した重点推進研究「小・中学校等における発達障害のある子どもへの教科教育等の支援に関する研究」で示された学級サポートプランを参照しながら研究を進める。
令和8年度から9年度にかけては、「通常の学級を基盤とする重層的な指導・支援の在り方に関する研究」として、通常の学級を基盤とする重層的な指導・支援の在り方を明らかにする。具体的には、全国調査により、通常の学級担任が子供の困難さの背景要因に基づく指導・支援を行う際に直面している実践上の課題や制約の実態を把握する。また、先行研究において好事例として整理した学校の取組を分析し、有効に機能している要素とその相互の関係性を明らかにする。さらに、通常の学級における個に応じた指導・支援を評価・改善するための指標を検討し、重層的な指導・支援の充実に資する基礎的知見を提示する。
