国立特別支援教育総合研究所メールマガジン第187号
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第187号
メールマガジン
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国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
第187号(令和4年10月号)
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■目次
【役員の異動について】
【お知らせ】
・令和4年度研究所公開のご案内
・特別支援教育推進セミナーのご案内
・特別支援教育リーフ刊行のお知らせ
【NISEトピックス】
・地域支援事業の紹介と令和5年度の公募について
・特別支援学校寄宿舎指導実践協議会の終了報告
【特総研ジャーナルの紹介】
・諸外国におけるインクルーシブ教育システムに関する動向及びNISEトピッ
クスについて
【連載コーナー】
・「特別研究員」だより[第3回]
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」10月号のご案内
【NISE’sコンテンツ】
・特別支援教育の視点からまとめた「生徒指導リーフS」
【アンケートのお願い】
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役員の異動について
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特総研理事長の交代がありましたのでお知らせします。
(退任)宍戸 和成
任期:平成25年4月1日~令和4年9月30日
(就任)中村 信一
任期:令和4年10月1日~令和8年3月31日
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【1】お知らせ
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●令和4年度研究所公開のご案内
特総研では、令和4年11月5日(土)に、教育関係者はもとより教育・福
祉の道を志す学生や保護者の方々、特総研に関心をお寄せくださる方々にお
越しいただき、特総研及び特別支援教育への理解をより一層深めていただく
ため「令和4年度国立特別支援教育総合研究所公開」を開催いたします。
この研究所公開では、特総研の活動を紹介する内容のほか、障害者スポー
ツの一つであるシッティングバレーボールの体験コーナーや、ICT機器の活
用を体験いただけるコーナーなど、障害理解を深めることのできる体験型の
内容を用意しております。
また、令和4年11月5日(土)~令和4年12月11日(日)には、特総研の
事業や取組、施設の紹介等をオンデマンド配信いたします。
なお、会場にお越しいただく場合は、事前のお申込みが必要です。詳しく
は、特総研Webサイトをご確認ください。
来場型(会場にお越しいただく場合)
日時:令和4年11月5日(土)10:00~15:00
場所:独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
神奈川県横須賀市野比5-1-1
テーマ:来てよし 見てよし 特別支援教育の新しい扉を開く 研究所公開
要事前申込み(定員200名)*10月5日(水)から申込み受付開始
オンライン型(オンデマンド配信を視聴する場合)
期間:令和4年11月5日(土)9:30~令和4年12月11日(日)
事前申込み不要
*来場型とオンライン型の内容は異なります。
○研究所公開の詳細は、こちら→
https://www.nise.go.jp/nc/laboratory_release
●特別支援教育推進セミナーのご案内
特総研は、地域における特別支援教育の理解啓発を図るため、教育委員会、
特別支援教育センター、関係団体等及び大学と連携を図りながら、インクル
ーシブ教育システム構築に向け、特別支援教育推進セミナーを開催します。
本セミナーでは、昨今の教育課題に対応した特別支援教育に関する講義や、
実践発表、研究協議を行います。全国を6ブロック(北海道・東北ブロック、
関東甲信越ブロック、東海・北陸ブロック、近畿ブロック、中国・四国ブロ
ック、九州ブロック)に分け、参加者はブロック内の他の自治体や学校の参
加者と交流を図ることで、新たな視点や知見を広げる機会としていただけま
す。令和4年度は、関東甲信越ブロック、近畿ブロック、東海・北陸ブロッ
クを対象にオンラインで開催します。参加をご希望の際は、お申込みが必要
です。詳細は、特総研Webサイトをご確認ください。
【関東甲信越ブロック対象】
日時:令和4年11月30日(水)11時~17時
テーマ:学校現場における組織的なICT活用の実際
【近畿ブロック対象】
日時:令和4年12月8日(木)13時~17時
テーマ:保護者や関係機関との連携による発達障害のある子供の理解と
支援
【東海・北陸ブロック対象】
日時:令和4年12月9日(金)13時~17時
テーマ:地域におけるインクルーシブ教育システムの推進
-共生社会の実現に向けて-
○特別支援教育推進セミナーの詳細は、こちら→
https://www.nise.go.jp/nc/snep-seminar
●特別支援教育リーフ刊行のお知らせ
特総研では、この度、小・中学校等で初めて特別支援学級や通級による指
導を担当する先生、特別支援教育について学ぶ機会がなかなか得られなかっ
た先生に向けて「特別支援教育リーフ」を刊行しました。
「特別支援教育リーフ」の内容は、障害のある児童生徒がそれぞれの学び
の場でより良く学び充実した学校生活を送れるようになるためには、どのよ
うに取り組んでいくと良いかを考えるためのきっかけとなる情報や、取組の
ヒントとなる情報を記載しています。それぞれの号のねらいや主な内容によ
って、1)「まずはここから」シリーズ、2)「こんな子いませんか?」シ
リーズ、3)「こんな取組、してみませんか?」シリーズの3シリーズに分
類しています。
特別支援教育リーフは、約10分~15分程度で読み通すことができるように
しています。是非、ご活用ください。
○特別支援教育リーフはこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/report_material/research_results_publications/leaf_series
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【2】NISEトピックス
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●地域支援事業の紹介と令和5年度の公募について
特総研は、インクルーシブ教育システムの構築及び推進を目指し、平成28
年度~令和2年度に「地域実践研究」に取り組んできました。令和3年度か
らは「地域支援事業」として、「地域実践研究」の取組や成果も活用して、
都道府県及び市区町村教育委員会が計画したインクルーシブ教育システムの
推進に係る事業を支援することとなりました。
地域支援事業では、本事業に参画する地域の教育委員会指導主事が中心と
なり、地域の課題解決に向けた取組を行っています。特総研は、インクルー
シブ教育システム推進センターの研究員が担当地域の相談を受け、事業の推
進に取り組んでいます。また、4月には事業説明会、8月には推進プログラ
ム、2~3月に事業報告会を開催し、各地域の進捗状況を相互に共有する機
会を持っています。さらに、年間を通して、月1回オンラインで交流できる
場「交流スペース」を提供しています。
令和4年度は、札幌市、釜石市、鹿沼市、さくら市、下野市、厚木市、葉
山町、須坂市、飯田市、長野県、犬山市、箕面市、鹿屋市の1県、11市、1
町の教育委員会が参画しています。それぞれの地域のテーマは、幼稚園等か
ら高等学校までの連携、教職員研修、児童の実態把握、副学籍の在り方等
様々ですが、地域の現状を踏まえ、子供たち一人一人が楽しく学び、将来に
夢を持てるよう、インクルーシブ教育システムの推進に取り組んでいます。
今年度は8月26日に対面とオンラインのハイブリッド形式で推進プログラム
を開催しました。推進プログラムでは、本事業への助言をお願いしている2
名の専門家(ノートルダム清心女子大学:青山新吾氏、神奈川県立総合教育
センター:笹谷幸司氏)にも参加していただき、各地域の中間報告と交流を
行いました。
なお、令和5年度の募集については、都道府県の教育委員会を通じて9月
末にご案内しております。
○本事業の成果は毎年事業報告書として公表しています。令和3年度の報告
書はこちらからご覧いただけます→
https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center/regional_support_R3
●特別支援学校寄宿舎指導実践協議会の終了報告
情報・支援部 学校教育支援・連携担当:滑川 典宏
令和4年8月26日(金)に令和4年度特別支援学校寄宿舎指導実践協議会
をオンラインとオンデマンドを併用して開催しました。
各都道府県教育委員会等から推薦された78名の寄宿舎指導員が参加しまし
た。事前のオンデマンド配信では、「特別支援教育の動向」をテーマに、近
年の特別支援教育に関する動向、学習指導要領の改訂、学校におけるICT環
境の充実、第3次学校安全の推進に関する計画等の行政説明を、文部科学省
初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官深草瑞世氏よりいただき
ました。
当日は、オンラインで協議会を開催し、跡見学園女子大学観光コミュニテ
ィ学部コミュニティデザイン学科教授鍵屋一氏に「安全・安心な学校づくり
~大規模災害から障がい児を守るために~」をテーマに基調講演をいただき、
改めて災害に対して「自分は大丈夫」という「正常化の偏見」があることに
気づくことができました。また、秋田県立ゆり支援学校佐藤菜穂子主任寄宿
舎指導員から「安心・安全な寄宿舎生活を目指した防災の取組」をテーマに
防災リーダー等の取組について報告をいただきました。
各部会別協議では、視覚障害教育(2班)、聴覚障害教育(3班)、知的
障害教育(4班)、肢体不自由教育・病弱教育(2班)の計11班に分かれ、
「防災に向けた寄宿舎の取組や工夫等について」をテーマに、各障害種別の
特性に応じた寄宿舎指導における防災安全の取組や課題等について、協議や
情報交換が活発に行われました。協議の最後に、全国特別支援学校長会から
推薦いただいた9名の校長先生等から、これまでの経験等を踏まえた助言を
いただき、本協議会を盛会のうちに終えることができました。
本協議会で、全国から集まった寄宿舎指導員の皆様が、共に防災及び安全
について学んだことや協議した内容が、各地の寄宿舎の充実につながること
を願っております。
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【3】特総研ジャーナルの紹介
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●諸外国におけるインクルーシブ教育システムに関する動向及びNISEトピッ
クスについて
特総研では、特総研の研究をはじめとする様々な活動内容を紹介する「国
立特別支援教育総合研究所ジャーナル(通称:特総研ジャーナル)」を毎年
作成し、Webサイトに掲載しています。今年の4月に刊行した特総研ジャー
ナル最新号の内容を前号に引き続き紹介します。
今号は、諸外国におけるインクルーシブ教育システムに関する動向及びNI
SEトピックスについて紹介します。
-諸外国におけるインクルーシブ教育システムに関する動向-
アメリカ、イギリス、フィンランド、スウェーデン、ドイツ、韓国、オー
ストラリアを対象に、各国の学校教育システムや障害のある子供に関わる教
育施策や取組等について報告しています。また、遠隔教育の状況についても
新型コロナウイルス感染症の流行が続いているため、引き続き調査結果を報
告しています。
-NISEトピックス-
特総研が令和3年度に行った、西日本ブランチ広島オフィスの設置や、創
立50周年式典等の取組、及び、情報普及・理解啓発活動として実施した研修
会やセミナー等の様子を紹介しています。
○国立特別支援教育総合研究所ジャーナル第11号はこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/cabinets/cabinet_files/download/1079/068a760c30a08e5d17ad7509bfdd080c?frame_id=1235
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【4】連載コーナー
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●「特別研究員」だより[第3回]
前号に引き続き、特総研が取り組む重点課題研究又は障害種別特定研究の
各チームの一員として研究に参画し、各地域の課題の解決に向けた研究に取
り組んでいる特別研究員の先生方から、活動を紹介していただきます。
「知的障害教育における授業づくりと学習評価に関する研究」
特別研究員 遠山 裕一郎(長野県木曽養護学校)
特総研での生活も6か月が過ぎ、ちょうど折り返し地点を迎えました。目
の前には東京湾の入り口が広がり長野では見られない景色に新鮮さと、敷地
内をリスが走り回る自然豊かな環境に長野との共通点を感じています。
現在、知的障害教育における学習評価を研究するチームに所属しています。
先行研究からこれまでの教育実践が何を重視してきたかを調査したり、全国
の学校の年間指導計画や単元計画の立て方について情報収集をしたりしてい
ます。様々な実践に触れることができ、当たり前と思っていたことが実は長
野県の独特な方法であると知るなど、多くの刺激を受ける毎日です。
長野県の特別支援学校では子供たちの興味関心に根差した教育を目指して
実践が行われてきました。今年度は、教科の視点からも子供たちの成長を捉
えるために個別の指導計画の書式を全県の特別支援学校で統一しています。
現場が大切にしてきたもの(不易)と、これからの時代の特別支援教育に求
められるもの(流行)の両方に気を配ることが必要と考えています。1年間
の研修期間を通して、子供たちの興味関心に合わせた活動の中で、教科の力
も育てていけるような学習について知見をさらに深めたいと思います。
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【5】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」10月号のご案内
「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用問題を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障害
者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。
○10月号(9月25日発行)の掲載内容
「合理的配慮の提供」に取り組むにあたってのポイントの紹介、医療機関
との連携による精神障害がある人への就労支援に関する取材記事 ほか
○最新号URL:
https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html
*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。
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【6】NISE’sコンテンツ
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●特別支援教育の視点からまとめた「生徒指導リーフS」
このコーナーでは、特総研が提供するコンテンツやツール、研究成果物又
は特総研が作成に携わったコンテンツ等を紹介します。
今回は、国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センターと共同で作
成した「生徒指導リーフS」について紹介します。
国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センターでは、平成24年から
「生徒指導リーフ」シリーズを発行しており、そのうち、平成24年2月発行
の「生徒指導リーフ Leaf.3 発達障害と生徒指導」と平成26年4月発行の
「生徒指導リーフ Leaf.14 不登校の予防」、「生徒指導リーフ Leaf.15
『中1ギャップ』の真実」について、特総研と共同で特別支援教育の視点
からまとめた「生徒指導リーフS(Special Needs Education)」シリーズと
して発行しました。「生徒指導リーフS」シリーズは、発達障害のある児童
生徒の「生徒指導」や、発達障害の不登校リスクと予防についてわかりやす
く解説しています。
「生徒指導リーフS」シリーズは、特総研Webサイトからも、国立教育政策
研究所のホームページからもダウンロードいただけます。是非、ご活用くだ
さい。
○生徒指導リーフ3S「発達障害と生徒指導 ~自尊感情への配慮~」
https://www.nise.go.jp/nc/wysiwyg/file/download/1/4624
○生徒指導リーフ14S「不登校の予防 ~発達障害の特性と不登校リスク~」
https://www.nise.go.jp/nc/wysiwyg/file/download/1/4613
○生徒指導リーフ15S「『中1ギャップ』の真実 ~発達障害の特性等に応じ
た小中のつながり~」
https://www.nise.go.jp/nc/wysiwyg/file/download/1/4632
○国立教育政策研究所「生徒指導リーフ」シリーズ
https://www.nier.go.jp/shido/leaf/index.html
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【7】アンケートのお願い
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今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
○アンケートはこちら→
https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=66612&lang=ja
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次号も是非ご覧ください。
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発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
([アットマーク]を@にして送信してください。)
○研究所メールマガジンの利用(登録、解除、バックナンバーを含む)につ
いてはこちら→
https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/mail_mag
-*-*-*-*-*-*- リンク集 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
> 特総研Webサイト
https://www.nise.go.jp/nc/
> 特総研LINE公式アカウント
https://page.line.me/126vsvuc
> 発達障害の情報を知りたいとき
【発達障害教育推進センターWebサイト】
http://cpedd.nise.go.jp/
【発達障害ナビポータル】
https://hattatsu.go.jp/
>「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の実践事例が知りたいとき
【インクルDB】
http://inclusive.nise.go.jp/
> インターネットで講義を聴講したいとき
https://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/online
> 免許法認定通信教育について
http://forum.nise.go.jp/tsushin/
> 教育支援機器、教材について知りたいとき
http://forum.nise.go.jp/ilibrary/
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