研究代表者

大城政之

研究分担者

笹森洋樹

関連研究班

発達・情緒班

概要

 平成18年4月の学校教育法施行規則の一部を改正する省令により、自閉症と情緒障害が分けられるとともに、新たにLD、ADHDが通級による指導の対象となりました。近年の研究動向として、特に、LD、ADHD、自閉症等の発達障害のある子どもへの教育的支援に向けた一つの方策として、学校のリソースとしての「通級指導教室」が果たす役割に関する研究が散見されます。しかし、通常の学級に在籍し、通級指導教室で定期的に指導を受ける児童生徒にとって、通級指導教室での指導が通常の学級での指導にどのように活かされているのかについてのエビデンスは十分得られていません。また、通級指導教室での指導は、通常の学級へ連続性を持ち、円滑な連携のもとで活かされるものでなければならず、そこには教師の専門性や通級指導教室や通常の学級の運営などの諸条件が整っていることが前提となります。

 そこで、本研究では、発達障害のある児童生徒を対象とする通級指導教室における通常の学級との連携及び指導の連続性を考慮した取り組み状況、教室運営の状況等についての現状と課題を基に、先進的な実践を展開している通級指導教室のエビデンスを集約し、自立活動や教科指導の展開、教材・教具の選定、連携のための方法、通常の学級への指導の連続性を図るための工夫等について具体的な実践事例をまとめ、発達障害を対象とする通級指導教室の基本的な運営マニュアルを試案として作成することを目的としています。

 研究成果

研究成果報告書 [1744KB pdfファイル] 

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