インクルセンター活動日記
インクルーシブ教育システム推進センター
インクルセンター活動日記
インクルーシブ教育システム推進センター
令和6年2月28日(金)(9:40~16:10)に、本年度の地域支援事業「報告会」を開催しました。
この報告会では、事業に参加する自治体が1年または2年間の活動成果を発表し、インクルーシブ
教育の推進について議論を深めました。熱意あふれる発表が行われ、活発な議論が交わされる中で、
実践の広がりを実感しながら、今後の方向性を考える貴重な機会となりました(写真1 Zoom会議の様子)。
また、本年度は、応募いただいた約70の教育委員会の皆さまにもYouTubeを通じてご視聴いただ
けるよう配信を行い、事業の成果をより広く共有することができました(写真2 YouTube配信)。
この取り組みが、全国各地での新たな気づきや学びにつながれば幸いです。
アドバイザーのノートルダム清心女子大学の青山新吾先生には、「日本のインクルーシブ教育シ
ステム―今、私たちができること―」と題した講演をしていただきました。日々の実践の中で見落
としがちな重要なポイントを示してくださり、多くの参加者が改めて考えるきっかけとなりました。
さらに、文部科学省特別支援教育課特別支援教育調査官の加藤典子先生からは各自治体の発表に
ついてご講評・ご助言をいただき、共生社会の実現に向けて今後取り組むべき課題が明確になりました。
報告会終了後に、今年度最後の「地域交流スペース(第6回)」を開催し、9名の自治体の先生方に
ご参加いただきました(写真3 地域交流スペースの様子)。
今年度で事業を終了する自治体の先生からは、2年間の取り組みの成果や感想が語られ、
来年度も継続する自治体の先生からは、新たなチャレンジへの意気込みが共有されました。
いつもどおり、率直な意見交換が行われ、インクルーシブ教育の未来をともに考える温かく有意義な
時間となったように思います。
最後に、本年度の事業にご参加、ご支援いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
来年度も、よりよいインクルーシブ教育の実現を目指し、センター職員一同、引き続き取り組んでまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(写真1 Zoom会議の様子)
a)ルーム1:都道府県・指定都市教育委員会による報告の場面
(b) ルーム2:市区町村教育委員会による報告の場面
(写真2 YouTube配信)
(写真3 地域交流スペースの様子)
1月28日火曜日、令和7年最初の交流スペースを開催しました。
年度末に差し掛かり、様々な業務で多忙を極める中、5自治体の皆様にご参加いただきました。
それぞれの自治体の特徴的な取組や工夫点、また解決に向けて取り組んでいる課題等について、
質疑応答も挟みながら情報共有をしていただきました。
毎回のことながら、目の前に子供はいなくても、いつも子供たちを想いながら
日々のお仕事に取り組まれている皆様の姿勢に感服いたします。
また、今年度も交流スペースも回を重ね、自治体を超えた結びつきができているようで、
私たちとしてもとてもうれしく思います。
2月末には今年度の地域支援事業の報告会も計画しております。
一つの自治体の取組が、他の自治体のインクルーシブ教育システムを推進するきっかけとなることを
願っています。
11月29日に特別支援教育推進セミナー(関東・甲信越ブロック)が開催されました。
セミナーのテーマを「地域におけるインクルーシブ教育システムの推進-地域における通級指導教室の役割-」とし、
山梨県教育委員会が地域支援事業の中で取り組んでいる内容を中心に報告していただきました。
最初に担当指導主事から「山梨県におけるインクルーシブ教育システム推進のための取り組みー
「通級による指導」効果発揮研修事業の取り組みを中心にー」というタイトルで講義をしていただき、
その後、4名の先生方に実践報告をしていただきました。
実践報告では、通常の学級での支援の充実に向けた具体的な取組を聞くことができました。
後半は、関東・甲信越ブロックの参加者がグループに分かれて、協議・情報交換を行いました。
登壇者の先生方も加わり、他県の先生方と情報交換を行う機会となりました。
参加者から学びの多いセミナーであったという感想を多くいただきました。
山梨県の先生方、また、ご参加いただいたみなさま、大変ありがとうございました。
11月26日に第4回目となる交流スペースを開催しました。
今回は5つの自治体から6名の先生方(+特総研4名)にご参加いただきました。
それぞれの自治体の状況をたずねたり、状況提供が行われたりと、話が途切れることのない1時間でした。
和やかな雰囲気の中、
「インクルの推進を取り組むには、学校の状態を把握して話し手と聞き手のイメージの違いを埋めることが大切!」
「インクルの推進には仕組みを動かしていく人が必要!」
「話ができる仲間と学べる人を見つけることが大切!」などなど、
日々感じている想いや、この事業で仲間になった先生方への感謝なども語られていました。
今年最後の交流スペースということで、会の最後は特総研のスタッフからも一言ずつご挨拶をさせていただき閉会になりました。
次回の交流スペースは1月28日火曜日 (16:30~17:30)に開催予定です。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
皆様にとって、より良い年が訪れますように、本年も大変お世話になりました。
11月9日に開催された研究所公開では、私たちインクルセンターも展示コーナーを開設しました。
タイトルは、「みんながお互いを大切にし、認め合い、支え合う社会を目指して」「障害」も「インクルーシブ教育システム」も、
タイトルには入っていません。このタイトルには、教育関係者だけでなく、また大人だけでもなく、もちろん障害のない人たちだけでなく、
社会全体=「みんな」で共生社会(誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う、多様な人々の在り方を相互認め合える社会)を目指そう、
という私たちのメッセージが込められています。
共生社会を実現するために、「学校に求められていることは何だろう」「教育はどう変わっていくのだろう」といった正解のない
問いに対して、来場者の皆様と私たちとで、一緒に考え、悩み、想いを共有することをねらいとしていました。
当日は私たちの予想を上回る方々にご参加いただき、たくさんのアイディアや想いをいただきました(写真)。
また終了後には、運営スタッフから「とても優しい空間だった」という感想がありました。
今回の研究所公開の展示を通して、「子供の小さな声に耳を傾ける」ことの大切さを、私たちインクルセンター職員も改めて感じたところです。
これからも、共生社会の実現に向け、インクルーシブ教育システムを加速できるよう、情報の発信・普及に取り組んでいきます。
10月29日に第3回目となる交流スペースを開催しました。
今回は過去に参画いただいた自治体の皆様にもお声かけし、合同交流会として実施しました。
7つの自治体から9名の先生方(+特総研5名)にご参加いただきました。
懐かしい先生方との再会もあり、和やかな雰囲気の中で交流の輪が広がる有意義な時間となりました。
会の冒頭では、参加者一人ひとりが自己紹介を兼ねて現在の取り組み状況を共有し、その後、自由な意見交換の場が設けられました。
自治体の枠を超え、それぞれの経験が行き交う貴重な時間となりました。特に「研修動画の作成や配信」に関する話題では、
ICTの普及を背景に新しい研修スタイルを模索する動きが感じられる活発な議論が交わされました。
次回の交流スペースは11月26日火曜日 (16:30~17:30)に開催予定です。今年最後の開催となります。
ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
自治体間のつながりを深めることを目的とした「地域交流スペース」の2回目が9月24日(火曜日16:30~17:30)に
開催されました。今回は、5つの自治体から7名の先生方がご参加くださいました!
8月の推進プログラムで顔見知りになったことで、前回よりもさらに打ち解けたリラックスした雰囲気の中、
交流が行われました(写真をご参照ください)。一方で、和やかさの中にも、真剣な議論が繰り広げられました。
話題は、研修、授業内容、ケース会議、高校通級、個別の教育支援計画、調査結果など、多岐にわたりました。
参加者の皆様が忌憚なく意見を交わし、直面している課題について率直に悩みを共有できたことが、
大変有意義な時間となったようです。
特総研の専門研修が契機となり、全国レベルでのネットワークが形成されていることや、自治体研修で特総研の
「学びラボ」を活用しているという報告など、特総研の取組について嬉しい声も多数いただきました。
次回の「地域交流スペース」は、10月29日(火曜日)16:30~17:30に予定されています。
昨年度まで地域支援事業に参加された自治体の皆様にもご案内し、今年度の参加自治体と合同での開催を予定しています。
お時間がございましたら、ぜひお気軽にご参加いただき、さらなるネットワーク形成の一助としていただければ幸いです。
令和6年度地域支援事業推進プログラムが、8月23日(金)の10:00~16:00に開催されました。
このプログラムは、地域支援事業に参加するそれぞれの自治体から、取り組みの途中経過を聞き、
協議や情報交換をすることで事業の促進を目指すものです。
今年度は10地域が来所、5地域がオンラインで参加されました。
今年度が2年目になる地域からは、これまでに作成した資料の紹介があり、他の地域でも利用でき
るよう共有いただきました。また、1年目の地域からは、取り組み始めた事業の計画が報告されました。
協議の時間では、参加年数に関係なく、活発な情報交換が行われ、充実した時間となりました。
アドバイザーであるノートルダム清心女子大学の青山新吾先生、そしてオブザーバーとしてご参加
いただいた文部科学省特別支援教育課の加藤典子調査官と相原千絵調査官から、各自治体の取り組み
に対する貴重なアドバイスや、インクルに対する考え方についてお話をいただきました。
センターのスタッフ一同、地域の状況を学ぶよい機会になりました。
参画地域のみなさまには、プログラムにご参加いただいたことで、次の一歩につながれば嬉しいです。
写真1 会場の様子
写真2 Zoomでの参加地域のみなさまと会場の様子
今年度の「地域交流スペース(交流スペース)」がいよいよスタートしました!
このスペースでは、Zoomを利用して地域支援事業に参画する自治体の方々が自由に集まり、
楽しくおしゃべりをしながら情報交換を行います。
初回セッションは7月30日(火)16:30~17:30に開催され、
なんと5つの自治体から10名の先生方が参加してくださいました(初回としては過去最高人数です!)
3ケ月ぶりのZoomミーティングということで、近況報告や意見交換が活発に行われました(写真参照)。
初めて参加される先生も半分ほどいらっしゃいましたが、先輩の先生方がうまく誘導してくださり、
皆さんリラックスして楽しい時間を過ごされたように思います。
いつにも増して、時間が過ぎるのが早く感じられるほど、内容が充実していたように思います。
交流スペースは、今後月に1回程度のペースで開催予定です。
次回は9月24日(火)を予定しております。皆さんとこの場でお会いできるのを心待ちにしています!
令和5年度は16自治体が参画し、それぞれ特色ある取組が進められてきました。
ぜひ、報告書をご覧ください。
以下のサイトで、これまでの報告書(令和3~5年度)がご覧いただけます。
(https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center/regional_support_R3)
研究所のメールマガジン最新号(第208号)でも紹介をしました。
(https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/mail_mag/page_20240701)